私は、会社のお金で経験を買った。 ― 人は、経験で成長する。―

私は、会社のお金で経験を買った。 ― 人は、経験で成長する。―

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ビジネス・マーケティング
私は、会社のお金で経験を買った。
― 人は、経験で成長する。―

私は38年間、

飲食業に携わってきました。

スタッフによく、

こんな話をしていました。

「繁盛店へ行ってみたら?」

すると、

決まって返ってくる言葉がありました。

「お金がありません。」

私は思いました。

だったら、

会社が払えばいい。

そうすれば、

行かない理由はなくなります。

私は、

言い訳を一つずつ、

なくしていきました。

だから、

正社員が他の飲食店を利用した費用は、

会社が全額負担しました。

アルバイトは、

半額負担です。

ただし、

条件がありました。

日時。

店舗名。

誰と行ったのか。

混み具合。

自店で取り入れられそうなこと。

素晴らしいと思ったこと。

簡単なレポートだけは、

提出してもらいました。

私は、

料理の感想を書いてほしかった訳ではありません。

「何を感じたのか。」

それを知りたかったのです。

家族と外食した場合も、

会社が負担しました。

飲食店で働く人は、

世間が休んでいる時間に働きます。

家族との時間を、

取りにくい仕事です。

だから私は、

家族との食事も、

大切な時間だと思っていました。

もちろん、

制度を作れば、

失敗もあります。

入社したばかりの社員が、

高級ステーキ店で、

五万円以上使ったこともありました。

その出来事をきっかけに、

利用ルールを追加しました。

私は、

どんな仕組みも、

完成するとは思っていません。

現場で起きたことを見ながら、

改善を繰り返してきました。

制度では利用できない店へ、

スタッフを連れて行くこともありました。

女性スタッフから、

「一度行ってみたい。」

そんな声があれば、

ホストクラブへ連れて行ったこともあります。

もちろん、

会社のお金では使えません。

その時は、

私のポケットマネーでした。

理由は、

ただ一つです。

経験には、お金を払う価値がある。

そう思っていたからです。

男性スタッフを見ていると、

趣味や遊びには、

一度で何万円も使う人がいました。

でも、

飲食業に携わっているのに、

何万円もする料理を食べたことがある人は、

ほとんどいませんでした。

私は、

それが不思議でした。

料理人なら、

一流の料理を知る。

サービスを学びたいなら、

一流の接客を受ける。

経営者なら、

繁盛店へ行く。

経験しなければ、

見えない世界があります。

そして、

私は、

スペインバルを経営するなら、

スペインへ行ってほしいと思っていました。

現地で感動した料理を、

「この料理を出したい。」

そう思って作る料理と、

本やインターネットだけで知った料理では、

お客様へ伝わる想いが違うと思ったからです。

でも、

私は、

繁盛店へ行けば、

成長できるとは思っていません。

本当に大切なのは、

「なぜ、この店は繁盛しているのか。」

それを、自分の頭で考えることです。

同じ店へ行っても、

料理だけ見て帰る人。

値段だけ見て帰る人。

写真だけ撮って帰る人。

一方で、

お客様の表情。

スタッフの動き。

店づくり。

空気感。

繁盛する理由を、

見つけようとする人もいます。

私は、

後者になってほしかったのです。

私は、

福利厚生を充実させたかったのではありません。

人が成長するきっかけを、会社が用意したかったのです。

だから私は、

会社のお金で、経験を買いました。

人は、

知識だけでは成長しません。

経験し、

考え、

自分の答えを見つけた時、

初めて成長すると信じていたからです。



🐾アオ日記

ニャ〜オ!アオにゃ!🐾

主人は、

「行ってこい。」

とは言うけど、

「何が良かった?」

って、

必ず聞くにゃ。

きっと主人は、

料理を食べてほしいんじゃなくて、

考えるクセを身につけてほしかったんだにゃ。

アオも、

新しいおもちゃをもらうと、

まずは匂いをかいで、

転がして、

触ってみるにゃ🐾

見ただけじゃ、

分からないことって、

たくさんあるにゃ。

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