中3なのに中1英語に戻っていい。むしろ今だから戻るべき理由

中3なのに中1英語に戻っていい。むしろ今だから戻るべき理由

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学び
「もう中学3年生なのに、中1の英語に戻って大丈夫ですか?」

英語が苦手な中3の生徒を指導していると、
保護者の方からこうした不安を感じることがあります。

受験も近づいている。

学校では現在完了や受動態、関係代名詞など、
新しい文法をどんどん習っている。

そんな中で中1の内容に戻ると、

「時間を無駄にしてしまうのでは?」

と思うのも当然です。

ですが、私はむしろ、

中3だからこそ、必要なら中1英語まで戻っていい

と考えています。

ただし、ここで大切なのは、

「中1英語を全部最初からやり直す」という意味ではありません。

今回は、英語が苦手な中3生が「戻って勉強する」ことについてお話しします。

中3になると、今までの「穴」が一気に見えやすくなる
中3では、

現在完了

受動態

関係代名詞

長文読解

英作文

など、中1・中2と比べて複雑な内容を扱うようになります。

そのため、

「中3になって急に英語が難しくなった」

と感じる生徒も少なくありません。

しかし、本当に中3の内容だけが原因なのでしょうか。

実際には、中1・中2で残っていた基礎の穴が、
中3の内容になったことで表面化しているケースがあります。

例えば、現在完了を勉強している生徒がいるとします。

現在完了は、

have+過去分詞

という形を覚える必要があります。

そこで現在完了の問題を何度も練習する。

それでもなかなか点数が上がらない。

そんなとき、本当に「現在完了の練習不足」だけが原因なのか、
一度確認してみる必要があります。

もしかすると、

主語と動詞の関係が分かっていない

be動詞と一般動詞の区別が曖昧

否定文や疑問文の作り方が曖昧

過去形が定着していない

過去分詞を覚えていない

といった、もっと前の段階につまずきがあるかもしれません。

この状態で現在完了だけを大量に練習しても、
なかなか安定して解けるようにはなりません。

「今習っている単元」を繰り返せばいいとは限らない
英語が苦手な生徒を見ていると、

今学校で習っている単元=今一番勉強すべき単元

とは限らないと感じます。

レポートでは、中2の例としてこんな流れが紹介されています。

中2で英語が30点程度。

不定詞が分からないので、不定詞の問題をたくさん解く。

ところが、その前に中1の疑問文を確認してみると、

Do you play ...?

のような基本的な疑問文を作ることができない。

そこで、不定詞を繰り返す前に、

一般動詞の肯定文・否定文・疑問文

まで戻る。

このように、「今分からないところ」ではなく、
「最初に分からなくなったところ」まで戻るという考え方です。

私はこの考え方が、中3生にも非常に重要だと思っています。

英語は「積み重ね」の影響が大きい
英語は、以前習った内容を使いながら次の内容を勉強していく教科です。

だからこそ、

中1で少し分からない
なんとなくそのまま中2へ進む
中2でも分からない部分が増える
中3の複雑な英文で一気に苦しくなる

ということが起こります。

この状態の生徒に、

「中3なんだから中3の問題をもっと解こう」

と言っても、土台がないまま上に積み上げ続けることになります。

必要なのは、

勉強量を増やす前に、どこで学習の鎖が切れているのかを見つけること

です。

今回の調査でも、

英語ができない
→どこで学習の鎖が切れているか診断する
→その段階まで戻る
→小さな成功を作る
→現在の授業につなぐ

という流れが重要だと整理されています。

ただし、「中1から全部やり直す」はおすすめしません
ここは非常に重要です。

中3で英語が苦手だからといって、

「じゃあ中1の教科書を最初から全部やり直そう」

とする必要はありません。

むしろ、それでは量が多すぎます。

中3生には受験もありますし、学校の授業も進んでいきます。

だからこそ、

戻る範囲を限定する

ことが大切です。

レポートでも、

現在完了だけやっても伸びない
中1内容を診断する
戻る範囲を限定する
現在の授業へ復帰する

という流れが記事案として示されています。

つまり、

「中1に戻る」のではなく、
「中3を理解するために必要な中1内容だけ取りに戻る」

というイメージです。

例えば、こんなところを確認します
中3で英語が苦手な場合、私はまず難しい問題を解かせるより、
基本的な部分を確認したいです。

例えば、

「I play soccer. を否定文にできる?」

「Do you〜?とAre you〜?の違いは分かる?」

「He plays soccer. のplaysはなぜsが付く?」

「wentの元の形は?」

「英文を見て主語と動詞を見つけられる?」

こうした問題です。

もしここで止まるのであれば、中3の難しい問題を大量に解くより、
まずその部分を修正した方がいいかもしれません。

逆に、ここができているのであれば、中1まで戻る必要はありません。

大切なのは、

「何年生の内容を勉強するか」ではなく、
「どこから分からなくなっているか」

です。

中1に戻ることは「遅れること」ではない
生徒本人も、

「中3なのに中1やるの?」

と嫌がることがあります。

気持ちはよく分かります。

自分だけ遅れているように感じるからです。

ですが、必要な基礎を短期間だけ取りに戻ることは、
決して遠回りではありません。

むしろ、

分からない中3内容を何十問も繰り返す

より、

原因になっている中1内容を見つける
そこだけ復習する
もう一度中3内容に戻る

方が、結果として早く進めることがあります。

保護者の方に知っておいてほしいこと
もしお子さんが中3で英語に苦戦していても、

「中3なのにこんなことも分からないの?」

とは思わないでほしいです。

本人も、おそらく中1のどこかで、

「ちょっと分からない」

という状態になっただけかもしれません。

そして英語は、
その「ちょっと分からない」の上に次の内容が積み重なっていきます。

大切なのは責めることではなく、

「じゃあ、どこから分からなくなったんだろう?」

と一緒に探すことです。

まとめ
中3で英語が苦手なら、中1内容まで戻っても大丈夫です。

ただし、

中1を全部やり直す必要はありません。

重要なのは、

今できない問題の原因になっているところまで、
必要な分だけ戻ること。

中3なのに中1へ戻るのではありません。

中3の英語をできるようにするために、
中1で必要なものを取りに戻る。

私は、この感覚がとても大切だと思っています。

英語が苦手な中学生に必要なのは、
ただ勉強時間を増やすことではありません。

まずは、

「どこから分からなくなったのか」

を見つけること。

そこが分かれば、何を勉強すればいいのかも、
かなり見えやすくなります。
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