「言い訳を探す」のをやめて、「あのとき最善を尽くした」と言えるだけで心が安定する

「言い訳を探す」のをやめて、「あのとき最善を尽くした」と言えるだけで心が安定する

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コラム
仕事でトラブルが起きたとき、ふと自分の頭の中を覗いてみると、こんな思考がぐるぐると回っていることがあります。

「なぜこんなことになってしまったんだろう」と原因を探したり、「自分は悪くない」「状況が仕方がなかったんだ」と、何とかして自分が安心するための"言い訳"を探したりしてしまう。

心配事が大きくなればなるほど、私たちは無意識にこの「理由探し」をしてしまいます。けれど実は、この理由を探す行為そのものが、かえって不安をさらに膨らませ、心を重くしている原因になっています。

安心するための「言い訳」が、不安を増幅させる

不安なときに探す理由は、大抵が自分を守るための「言い訳」です。

「あの人がこう言ったから」「タイミングが悪かったから」と外側に原因を求めたり、「やっぱり自分には無理だったんだ」と内側を責めたりする。そのどちらであったとしても、言い訳を探しているときの脳は、「私は今、危ない状態にいる」という緊張モードから抜け出せていません。

だから、どれだけ理由を見つけても心のざわつきは収まらず、逆に「もし次もうまくいかなかったらどうしよう」という新しい不安を呼び寄せてしまうのです。

「自信を持って判断した」と、思考の癖を書き換える

では、心配事や不安の波に飲み込まれそうなとき、どうすればいいのでしょうか。

それは、原因や言い訳を探すのを一度ピタッと止め、「あのときの自分は、その状況の中で、自信を持ってベストな判断をしたんだ」と、過去の自分の決断を肯定する思考の癖をつけることです。

結果がどうであれ、その瞬間に選んだのは他でもない自分自身です。「あの時の最善を尽くして決めたのだから、それでいい」と、過去の自分の判断をそのままマルで囲んであげる。

そうやって自分を肯定できた瞬間、不思議と心の強ばりがスッとほどけていきます。言い訳を探してオロオロしていたエネルギーが、「よし、受け入れよう」という内側の安定感へと変わるからです。

普段の判断の土台をつくる

この「自分の判断を肯定する」という思考の癖は、一時の気休めではありません。

日々の小さな仕事の選択や判断のたびに、「自分で決めたことを、自分で肯定する」を繰り返していく。その小さな自己信頼の積み重ねこそが、どんな状況が来てもブレない、普段の判断の強い「土台」になっていきます。

他人の評価でも、その場の言い訳でもなく、「私はあのとき、そう判断した」と言える軸ができると、情報の波や周りのスピードに惑わされなくなるのです。

まずは、言い訳している自分に気づくことから

何か心配事が起きたとき、すぐに不安を消そうとしたり、必死に理由を探したりする必要はありません。

まずは、「あ、今の私は安心するために言い訳を探しているな」と、その状態にそっと気づくだけで十分です。それに気づいたら、深呼吸をして、こう自分に伝えてみてください。

「あのときの私は、自信を持ってそう判断したんだ」と。

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