EC移行で最初に「全部移す」と決めない理由

EC移行で最初に「全部移す」と決めない理由

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IT・テクノロジー
ECサイトを移行するとき、最初に「今あるものを全部、新しいECへ移そう」と考えたくなるかもしれません。

ただ、私は最初から全部移すとは決めません。

既存ECには、現在も必要な情報だけでなく、過去の運用で増えた商品、使われていない設定、古いページ、複雑になったルールなどが残っていることがあるからです。

結論:最初から全部移すと決めない

EC移行の目的は、古い環境をそのまま再現することではありません。

これから販売・更新・運営を続けやすい状態へ整えることです。

「移せるか」だけで判断すると、今後使わない情報や不便な運用まで新しいECへ持ち込む可能性があります。まずは、これから何を使い続けるのかを整理します。

既存ECには、今後使わない情報も残っている

長く運営したECほど、情報や設定が積み重なります。

たとえば、販売を終了した商品、古い画像、現在は使っていないカテゴリ、例外的な送料設定、更新されていない案内ページなどです。

これらを確認せず一括で移すと、新しいECでも整理し直す作業が発生します。移行前の棚卸しは、移行後の手戻りを減らすための工程です。

移行前に4つへ分ける

私は、既存ECの内容を次の4つに分けて考えます。

・新しいECへ移すもの
・現在のECに残すもの
・移行に合わせて見直すもの
・今回は移さないもの

商品やページをこの4つに分けると、必要な作業範囲が見えやすくなります。同時に、依頼側と制作側の認識違いも減らせます。

商品以外にも確認するものがある

EC移行で確認するのは、商品名や価格だけではありません。

商品画像、バリエーション、在庫、カテゴリ、公開状態、送料、配送方法、決済方法、商品オプション、案内ページなども確認が必要です。

また、現在のモールを閉じるのか、Shopifyと並行して運営するのかによっても、移行する範囲や公開までの進め方は変わります。

実際のEC移行案件で確認したこと

実際に楽天市場からShopifyへの移行を支援した案件では、商品データだけでなく、決済、配送、商品オプション、既存WordPressとの関係、公開後の運用方法まで確認しながら進めました。

商品も当初の15商品から55商品へ増えたため、最初の想定だけで固定せず、実際の販売内容に合わせて作業範囲を更新しました。

まとめ:何を移せるかより、何を使い続けるか

EC移行を考えるときに、最初に決めたいのは「全部移せるか」ではありません。

これから何を販売し、誰がどのように更新し、どの運用を続けるのかです。

残すもの、移すもの、見直すもの、今回は移さないもの。この4つに分けるところから始めると、必要な移行範囲を整理しやすくなります。

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