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法律・税務・士業全般
落ちないための選択式解法 社労士試験勉強法のコツ⑩
記事
法律・税務・士業全般
NANGO 社労士試験学習設計
2026/05/30 07:15
選択式で落ちる人は、知識が足りないから落ちるとは限らない。
むしろ多くの場合、
「読めば取れた空欄」
「検討すれば気づけた語句」
「時間をかければ救えた1点」
を落としている。
択一式は、実力がつけば比較的安定してくる。
しかし、午前中に行われる選択式では、一問の判断が、1年間積み上げてきた努力の結果を左右する。
誰でも緊張する。
慌てる。
焦る。
だからこそ、合理的な手順をルーティン化し、緊張下でも再現できる状態にしておく。
それが、実力通りの結果を掴み取る方法だと思っている。
まず、落ち方を知っておく
① 時間配分で崩れる
前半科目が難しく感じた。
粘った。
考えた。
気づけば、2科目終わって30分が経過していた。
後半は焦りながら空欄を埋める。
検証が甘いまま次へ進む。
試験後、冷静に考えると、
「よく読めば取れた空欄」だった。
② 知っているつもりで即答する
「これは知っている」
空欄を見た瞬間に、
「26日」
と浮かぶ。
よく出る数字。
迷わず入れる。
しかし語群をよく読むと、正しくは「通算して26日」。
「よく出る数字」に引っ張られただけだった。
③ 主語が入れ替わる
地文は「事業主は〜」。
しかし頭の中では、「被保険者」の規定を思い出している。
問題の論旨を取り違えたまま、自信を持って空欄を埋める。
先入観が残り、そのまま進む。
主語確認をしていない。
これらは、単なる知識不足ではない。
処理手順の事故。
よく言われる話を、一回ほどく
選択式では、よくこう言われる。
「直感を信じろ」
「最初に決めた答えは変えない方がいい」
なぜ?
① 最初の解答は、直感や曖昧記憶で選ぶ
② 見直しで不安になる
③ しかし、新しい根拠は増えていない
④ 感情で変更する
この場合、変更はノイズの追加になっている。
だから結果として、
「最初の方がまだマシだった」
という現象が起きる。
たしかに、「変えない」という戦略には、一定の合理性がある。
しかし、それは再検証能力を前提にしない戦略。
本来はこうあるべきだ。
① 最初の解答は仮説
② 主語・条件・制度趣旨を確認
③ 他候補と比較
④ 根拠が崩れたら変更
⑤ 根拠が強化されたら維持
この場合、変更は精度向上になる。
問題は、変更そのものではない。
「検討なき維持」
「根拠なき変更」
にある。
また、
「難問は捨てろ」
ともよく言われる。
これは、時間配分の話。
ただし、“思考を止めろ”という意味ではない。
後回しにすることと、放棄することは違う。
ここからは手順の話
選択式の構成は以下の通り。
試験時間:80分
8科目
各科目5空欄
各科目、原則3点以上が必要
まずは足切り回避を最優先に、手順通り動く。
最初の一周で、全部埋める
目安は30分程度。
どんなに悩んでも、1科目5分以内。
スムーズな科目は2〜3分で進める。
この段階では、必ず全科目の空欄を埋める。
空欄には、語群番号を直接記入する。
同時に、○と△を書く。
○:絶対的な自信あり
△:絶対とは言い切れない。二択以上で迷う
二つで迷ったら、両方を空欄内に書く。
そのうえで、選んだ方に△をつける。
なぜ空欄に直接書くのか。
それは、次の検証工程で照合時間を削るためである。
マーク用紙だけに書くと、見直し時に問題冊子と解答用紙を往復する時間ロスが発生する。
空欄に書いておけば、検証はその場で完結する。
純粋な時短設計。
グルーピングは、毎回やらなくていい
語群をグルーピングする方法は有効。
ただし、必要なときだけ行う。
全科目で毎回やると、時間の固定費が重くなる。
まず、○を疑う
見直しは○から行う。
本当に妥当か。
主語は一致しているか。
条件は落としていないか。
制度趣旨と合っているか。
このとき、
「大丈夫かな?」
という姿勢では弱い。
必ず、
「どこか間違っているはずだ。見つけてやる」
という思考で検証する。
その方が、間違い発見率は上がる。
問題がなければ、○を◎に昇格させる。
◎が三つついたら、その科目の左上に二重丸を書き、いったん離脱する。
最初の段階で○が5つあった科目は、検証を過度に深追いしない。
ただし、○が4つの場合は緩めない。
まとめて2点を失うことがあり、合否を分ける可能性があるからだ。
危ない科目だけ、残す
◎が三つない科目は、左上に△を書いておく。
ここからは、△の科目で足切りが出ないように、三つ未満の科目だけを対象に全力を注ぐ。
この時点で把握するのは、次の二つ。
左上△の科目数
残り時間
ここで時間配分を整える。
目安としては、ここまでで50分程度。
焦りを感情で処理しない。
数値で管理する。
先に救える科目を救う
△の科目は、次の順で処理する。
まずは、体感では3点取れているが、確信がない科目。
次に、最も苦しんだ科目。
なぜなら、あと少しで3点に届く科目を先に固める方が、足切り回避につながりやすいからである。
いちばん苦しい科目に、飲まれない
最も苦しんだ科目では、こう考える。
「自分にわからない問題は、誰にもわからない」
一番ダメなのは、難しくてわからない問題に時間を浪費し、他の科目を落とすこと。
結果として、難しい科目には救済が入り、他の科目で足切りになって落ちる。
これを避ける。
具体的な思考方法は、次回扱います。
ここではまず、飲まれないことだけ押さえておきたい。
最後に
選択式は、淡々と処理する。
設計通りに。
感情を挟まず。
作業として進める。
事故を減らすだけで、救える1点は確実にある。
そして、その1点が合否を分ける。
社労士試験は、能力よりも、試験制度に合わせて学習をどう設計するかが大切だと考えています。
ココナラで個別相談も受けています。
必要な方は、プロフィールからご確認ください。
*画像の赤い丸は採点なので気にしないでください。
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