勉強をはじめると眠くなる。
今日は10時間勉強するぞ。
そう意気込んで始めても、
6時間くらい経つと、文字を追っているのに頭に入ってこなくなる。
そんな経験がある人は多いと思う。
あるいは、
大きな試験が終わって数ヶ月まったく勉強しない期間があって、
久しぶりに机に向かったとき。
「昔はこのペースで、ここまで進めたよな」
そう思っても、現実はまったく違う。
集中しようとしても、
脳が拒否反応を起こす。
考えようとすると、重たい。
これは、意志が弱いからでもやる気が足りないからでもない。
私はこれを
「勉強体力が落ちている状態」
だと理解している。
集中力を高い水準で維持するには、気持ちだけではどうにもならない。
必要なのは、勉強体力。これは運動と同じ。
ウォーキング、ジョギング、ランニング。スピードが上がるほど負荷は高くなり、継続は難しくなる。
いきなり長時間ランニングを続けることは、誰にとっても無理がある。気合ではどうにもならない。
だから普通は、まずウォーキングから体を慣らし、次にジョギング、少しずつギアを上げていく。
コツコツやれば、誰でも一定以上のペースで走れるようになる。
勉強も同じ。
集中度の低い勉強は「ウォーキング」。
本試験レベルの集中を要する勉強は「ランニング」。
試験日に合わせて、勉強体力を上げていく設計が必要になる。
少なくとも、本試験(特にあの過酷な3時間半の択一式)で要求される集中力。
問題を読み、理解し、頭の中の引き出しから情報を取り出し、判断してマークする。
これを淡々と続けられる状態にはしておきたいところです。
いつもウォーキングばかりしていると、本試験では走れない。
直前期に入ってから
「よし、今日は10時間やるぞ」
と気合を入れても、それまでに体力を作っていなければ、脳が先に限界を出す。
だから、直前期に差し掛かるこの時期から、脳への負荷を意識的に上げていく。そうすることで、直前期に入っても自然にラストスパートがかけられる。
ラストスパートは、
直前期に作るものじゃない。
直前期前に準備をしてきた人が、
自然にかけられるもの。
7月に、本試験レベルの負荷へ耐えられる状態を作る為に。
今、本試験で行うレベルの集中を、日々、少しずつ意識して伸ばしていくこと。
休みの日に集中できた時間の記録を伸ばす。
時間が取れない日でも、短時間でいいから本気で集中する。
これが大事。
直前期の役割は、新しく無理をすることじゃない。
ここまで作ってきた集中力と判断力を、本試験の時間軸で安定して再現できる状態に整えること。
これを理解しているかどうかで、直前期の過ごし方は変わる。
勉強体力を、正しく設計して、積み上げる。
社労士試験は、能力よりも、試験制度に合わせて学習をどう設計するかが大切だと考えています。
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