食事を見直したほうがいいとは思うけれど、
今の食事でいいのかよく分からない
そんなふうに感じたことはありませんか。
食事内容を客観的に知る方法として、
写真を撮るだけで栄養計算をしてくれる食事記録アプリはとても便利です。
なかでも人気なのが、あすけんとカロミル。
この記事では、管理栄養士である筆者がこの2つを、実際に1週間使ってみて感じた違いを比較します。
あわせて、うつ病の方が使う場合の注意点についても正直にお伝えします。
※この記事ではアプリの比較を解説していますが、「自分にはどちらが合うか個別に相談したい」という方のために、記事の最後で管理栄養士によるチャット相談のご案内もしています。
うつ病の方へ:この記事を読む前に知ってほしいこと
この記事は、体調が比較的安定している時期の方を主な対象とした内容となっています。
うつ症状が強い時期には、食事記録アプリが負担になることがあります。
もし、うつ病があっても使ってみたい場合は、次のような使い方をおすすめします。
📌体調が良い日だけ、3食記録できれば十分
📌基準値から外れても
「ちゃんとできなかった自分」ではなく
「それだけしんどかった日だった」と読み替えてください
📌塩分・脂質・食物繊維は、うつ病でない人でも大きくズレやすい項目です
📌数値を見るのがつらい時は
「使わない」「一時的に休む」ことも考慮しましょう。
食事記録は、頑張るための道具ではなく
今の状態を知るための道具であってほしいと思っています。
あすけん・カロミルの共通点(まず知っておきたいこと)
✅有料プランの無料お試し期間(7日間)がある
✅入力方法はどちらも
写真解析
バーコード読み取り
手入力に対応
✅写真解析の精度はほぼ同じですが、
カロミルでは食事以外のものをどかしたほうが
読み取りやすいと感じました。
✅慣れれば、写真撮影〜入力完了まで2〜3分程度
✅スマホのホーム画面に置けるウィジェット機能があり、
記録忘れを防ぎやすい
違い① 入力もれの防ぎやすさ
あすけんでは、付け合わせまで確認でき、入力もれを防ぎやすいです。
カロミルでは、操作がシンプルですが、付け合わせやソースなどの調味料は手入力が必要
よく食べる食材やメニューは、あらかじめ登録しておくことができます。
あすけん・カロミルのどちらにもある機能で、筆者自身も日常的に使っています。
毎回ゼロから探す必要がなくなるため、記録するまでのハードルが一気に下がると感じました。
なお、あすけんではこの登録機能は有料プラン限定となっています。
違い② アドバイスの分かりやすさ
アドバイスはあすけんは重要ポイントが絞られていて見やすく、
カロミルは指摘がかなり詳細です。
あすけんではさらに、
✅大まかな食事バランス
✅おすすめの食材を使ったレシピの提案
✅食べたもの塩分ランキング(グラム表示は有料のみ)
も確認できます。
違い③ 確認できる栄養素の数
あすけんは生活習慣病予防で重要になるものに限定していますが、
カロミルはほぼすべての栄養素をカバーしています。
あすけんでは無料では割合のみ表示されますが、
カロミルでは無料でもグラム表示されます。
違い④ 続けやすさ・心理的な負担
あすけんは、管理栄養士のキャラクター「未来(みき)さん」が
ホーム画面で励ましやアドバイスをしてくれます。
点数評価もあり、「少し良くしよう」というモチベーションにつながりやすい印象でした。
※この画像は、検証のため朝食を抜いた設定で入力した日のものです。
「できなかったこと」を責めるのではなく、「無理のない工夫」を提案するコメントが表示されました。
体調が落ちている時でも、追い詰められにくい設計だと感じました。
一方、カロミルはキャラクターはなく、全体的にシンプル。
点数化もされないため、数値化されるとプレッシャーに感じる人には合いやすいと感じました。
また、ChatGPTベースのAI食事相談を使えば
「励ましてほしい」と自分から求めることもできます
(無料でも月30回まで)。
まとめ比較表(機能性、無料でできること)
まず機能の比較表です。
どちらが良いかではなく、どちらが“合うか”の比較です。
次に無料でできることの比較表です。
無料プランだけを見ると、カロミルはできることが多く、機能面では充実しています。
ただし◎が多い=続けやすいとは限らないため、自分の体調や負担感に合うかどうかで選ぶことが大切です。
どう選ぶ?おすすめの使い方
これまでの内容を踏まえると、
①あすけんの有料プランの無料体験で
大まかな食事の傾向をつかみ、
②より詳しく知りたくなったら
無料でも機能が充実している
カロミルに移行する
という流れがおすすめです。
※あすけんは無料期間終了後、
過去データが割合表示のみになるため、
終了前にデータの画面を全てスクショしておくと安心です。
このほかに
📌時間に余裕がある方は、
同じ期間に2つを併用して比較する
📌両方試すのが難しい場合は、
合いそうなほうだけ試してみる
など時間や体調を基準に選ばれるといいと思います。
アプリの数値の見方(大切な考え方)
食事管理アプリの精度を検証した研究※1 では、
📌食事に含まれる割合
📌過去と比べて増える/減る傾向にあるか
を見る目的であれば、十分役立つことが示されています。
一方で、表示される数値そのものには、
一定の誤差が含まれる可能性があります。
たとえば、ある1日の脂質の摂取量が「100g」と表示された場合、
それがぴったり100gかどうかは分かりません。
また、過去の脂質の摂取量が「110g」だった場合、
ぴったし10g減ったのかもわかりません。
これらを正確に知りたい場合は
保健所や栄養ケア・ステーションで
管理栄養士に相談することを検討してください。
ただし、
✅脂質の割合(栄養学用語でいう脂質エネルギー比率)が適正か
✅過去より増える/減る傾向にあるか
を知るという用途には十分そうです。
アプリの数値は「正解」ではなく、
食事を振り返るための目安として使うのがおすすめです。
使う際の注意点(大切)
✅正確さにこだわりすぎない
ひとつ前の章で解説したように、食事管理アプリはあくまで傾向を知るためのものです。
迷ったら「近いものでOK」。
正確に入力することよりも、無理なく続けられることを優先してください。
✅身体活動レベルの初期設定は確認を
最初に設定する身体活動レベルは、目標の値に大きく影響します。
運動量が多い人は、初期設定のままになっていないか一度確認してみてください。
✅「1パック表記」の食品に注意
漬物や惣菜などは、1パック全量で表示されることがあります。
少量しか食べていない場合は、1食あたり約10g程度を目安に調整すると、食塩が極端に多くなることを減らせます。
✅無料期間の開始タイミングに注意
初期設定が終わると、すぐに無料期間が始まります。
できれば3食入力できそうな日に設定を済ませるのがおすすめです。
✅持病がある場合は、無理をしないで
うつ病などの精神疾患がある場合、
食事が数値で示されることが心理的な負担になることもあります。
また、一部の疾患では、基礎代謝などが健常者と異なり、
アプリの推定値が実態と合わない可能性も考えられます。
持病がある方は、使用前に主治医へ注意点を確認することも検討してください。
必要に応じて、保健所や栄養ケア・ステーションで
管理栄養士に相談する方法もあります。
最後に
【2026/3/25追記】
もしこの記事を読んで、
💬結局どちらのほうがよいか迷う
💬入力するだけで疲れてしまう
💬数値はとれたけど、結局何を食べればいいか分からない
と感じている方へ。
無理に一人で頑張らなくても大丈夫です。
専門知識を持った管理栄養士に、今のしんどさをそのまま預けてみませんか?
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スクショ1枚からでもご対応いたします。
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参考サイト・文献
※1
Nana Shinozaki, Kentaro Murakami . Evaluation of the Ability of Diet-Tracking Mobile Applications to Estimate Energy and Nutrient Intake in Japan. Nutrients. 2020 Oct 29;12(11):3327.
(2025/12/25閲覧)
※2
佐々木敏. 「一枚の図からはじめるEBN 佐々木敏がズバリ読む栄養データ(第127回)食事を測る 食事記録アプリの精度を評価する」『栄養と料理』87巻,10号, p.117-121