藤の花って、不思議な存在感がありますよね。
上から垂れ下がるように咲く薄紫の花穂が、風にそっと揺れる。
あの光景を見ると、なんとなく立ち止まってしまう。急いでいるはずなのに、足が止まる。そういう経験、きっと一度はあると思う。
5月は藤の季節です。見上げるような棚から房ごと降りてくるように咲く
様子は、まるで空から届いた贈り物みたいで。甘い香りがふわっと
漂ってくると、なんだか時間の流れまでゆっくりになるような気がする。
藤の花言葉は「やさしさ」「恋に酔う」「歓迎」。
「やさしさ」と「恋に酔う」は、あの長い花穂が風に揺れながら甘い香りを
漂わせる様子から生まれた言葉なんですよね。香りに包まれるような、
ふわっとした感覚。理性よりも感覚が先に動いてしまう、あの瞬間の
空気感そのものだと思う。そして「歓迎」は、揺れる花穂が手を振りながら
人を招き入れているように見えることから来ているそうです。拒絶じゃなく、ただ、おいでと言っている。
あなたにも、そういう人がいますか。
会うだけで何かがほぐれるような人。相手のことがよくわからないのに、
なぜか目で追ってしまう。好きなのか、気になっているだけなのか、
自分でもはっきりしないまま、日が経つ。気持ちが言葉にならない、そういう時期って、思っているより多くの人が経験することなんですよね。
少し前に、相談をくださった女性の話をさせてください。
職場で半年ほど関わっている男性がいて、やり取りするたびに妙に落ち着く、でも連絡はほとんどこないし、相手が何を考えているのかまったく
わからないと。好意があるのかないのかも判断できなくて、踏み込んで
いいのか引いていいのかもわからない。もう考えるのをやめようと思っても、やめられない。
霊視で視てみると、その男性の側にはっきり彼女さんへの意識が出ていた。
ただ、感情を表に出すことへの慎重さもあって、それが距離感のわかりにくさにつながっていたんですよね。縁の糸は確かにある。でも今は、彼女自身が
自分の気持ちを整理して、自分なりの一歩を決める時期でもあって。
その後、彼女は「やっと霧が晴れた気がします」と言っていました。結論ではなく、自分がどう動くかの軸が見えた、と。
相手の気持ちが見えないとき、ひとりで考え続けることが必ずしも答えに
近づくわけじゃないのかもしれない。
霊視では、相手の意識や縁のあり方、今この関係がどういう流れにあるのかを視ていきます。その人の本質、相性、今後の流れを12000文字超でお届けする鑑定があります。
気になる人のことで立ち止まっているなら、一度声をかけてみてください。
藤の「歓迎」の花言葉のように、
どんな状況でもまず受け取ることから始めます。
白神龍玄