面接中に泣き出した介護職さんと、その後のお話〜現場で見てきた転職のリアル〜

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コラム
福祉専門のキャリアアドバイザーとして17年間、
私は数えきれないほどの介護職さんの面接に同席してきました。
嬉しい結果も、悔しい結果も、どちらも見てきました。

今日はその中から、
今でも忘れられない一人の介護職さんの話をしたいと思います。


面接中、突然こぼれた涙


その方は、介護経験5年ほどの女性でした。
仕事は真面目で、利用者さんからの評判も良い。
ただ、人間関係に悩み、転職を考えていました。

面接は順調に進んでいましたが、
最後に聞かれた質問。

「前の職場を辞めようと思った理由を教えてください」

その瞬間、
彼女の目から涙がこぼれました。

「私、介護の仕事は好きなんです。
でも…人間関係がつらくて…」

言葉にしようとするほど、声が震えてしまう。
決して準備不足ではありません。
それだけ、真剣に仕事と向き合ってきた証でした。


面接官が見ていたのは「完璧さ」ではなかった


正直、
「これは厳しいかもしれない」と思いました。

面接では、
感情をコントロールできるかも見られます。
泣いてしまうことが不利になる場合もあります。

ですが、この面接官は違いました。

・話を遮らない
・ゆっくり話を聞く
・否定をしない

そして最後に、こう言いました。

「それだけ本気で介護をされてきたんですね」

この一言で、
彼女の表情は少し和らぎました。


結果は「採用」


数日後、結果は「採用」。

理由を聞くと、
面接官はこう話してくれました。

「技術や経験は後からでも伸ばせる。
でも、人に対する誠実さは簡単には身につかない」

完璧な受け答えよりも、
介護に対する本音と姿勢が評価されたのです。


転職がすべての正解ではないケースもある


一方で、
私はこれまで何度も「今は転職しない方がいい」と
お伝えしてきました。

・感情が限界に近い時
・条件だけで判断しようとしている時
・「逃げたい」気持ちが強すぎる時

転職は、
人生を良くするための手段であって、目的ではありません。

「辞めること」よりも
「どう働きたいか」を整理しないまま動くと、
同じ悩みを繰り返してしまうこともあります。


17年間で確信したこと


多くの介護職さんを見てきて、
私が強く感じていることがあります。

それは、

良い転職をする人ほど、悩むし迷う

ということです。

簡単に決めない。
自分に問いかける。
不安を言葉にする。

その過程こそが、
次の職場での安定につながっています。

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