かみなりの住むところ

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小説

「あっ”かみなりさん”だ・・・」

そう思うようになったのはいつからだろうか。
物心ついたときのような氣もするし、最近のような氣もする。
とにかく、私の節目にはかならず”かみなりさん”がやってくる。

そうだなあ。あの時の話をしようか。

私が退院したとき、家族に祝福され、友人からはDMが届いた。
どこか嬉しく、入院生活の思い出がよみがえり寂しさに浸っていたら
「ゴロゴロ・・・ゴロゴロ」
そっとカーテンを開けて、空を見ると、さっきまで晴れ間だったのに重たい雲が顔をのぞかせていた。
私は嬉しくなった。先ほどまでの寂しさは吹き飛び、目の前の重々しい景色に心は踊るばかりだった。

いつも挨拶をする。私の中のルーティンだ。
「”かみなりさん。よーきてくれた。ありがとう。”」

”かみなりさん”との会話は少ない。ほんの数分で立ち去ってしまうからだ。
けど、全然平気だ。寂しくなんかない。
だって、また会いに来てくれるから。

「あっ”かみなりさん”だ。」

今日も私は空を見上げる。
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