私たちは、幸せになるためにあらゆる手を尽くします。人間は幸福感にも慣れてしまうので、一時だけでなくずっと幸せで居続けるために、人は新しい幸せを追い続けるのです。
そのために新しい恋人を探したり、お金を貯めて好きな物を買ったり、何度も旅行に行って色々な場所を巡ったり。より大きな楽しみや幸福感を求めて、日常に変化をつけていきます。
より幸福でより快適な日々のために行動することで、人類は大きく発展してきました。しかしその一方で、私たちは新たな幸せを求めることに注力するあまり、日常にある小さな幸せに慣れ、それに気付かなくなりがちです。
温かくて美味しいご飯が食べられること、清潔な水をいつでも使えること、安全な場所で眠ることができること、自然の恵みや音や匂いを感じられること、ひいてはこうして生きていられること。
全てが当たり前になって、日常にあるこういった小さな幸せをどんどん取りこぼしてしまっています。身の回りにはこんなにも幸せなことが溢れているのに、私たちはそれに気付かなくなっているのです。
せっかく幸せがそこにあっても、気付くことなく感じることができなければ、人は幸せにはなれないのです。ですが逆に言えば、小さくても幸せに気付いて感じることができれば、人は幸せになることができるということです。
そしてそのための良い方法があります。それは、日常のどんなことにも感謝することです。感謝するには対象が必要なので、どんなに小さな幸せでも意識化できて気付ける上、感謝することで幸せを味わうこともできます。
私はこの過程を”幸せの器を用意する”と呼んでいます。日常にある幸せを取りこぼさないように、感謝して味わうのです。このようにして育まれた器には、沢山幸せが溜まっていきます。迷いなく人に分け与えることができるほど、幸せが溢れるでしょう。
人に分け与えた幸せは、必ずあなたの元に還ってきます。同じ質のものは同じ質のものを呼び寄せ、小さな幸せは、より大きな幸せを呼ぶのです。
大きな幸せを感じ続けたいのなら、まずは小さな幸せを感じることから始めましょう。幸せの器を用意して育み続ければ、やがて器は大きくなり、より大きな幸せを余すことなく感じられるようになるでしょう。