徒然 第十二幕 寛容さの際限

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誰に対しても優しく接するためには、寛容さが必要です。自分にとって馴染みのないものや、好ましくないもの、欠点や失敗も許して受け入れることが、思いやりの心となります。

では、何でも受け入れればそれで良いのでしょうか。実のところ、それは違います。なぜならば、ときに外側からやってくる【悪意】から自分を守れないからです。

私たちの行いは近しい形で自分へと還ってきます。思いやりの心で人に接すれば、人からも優しさが還ってきます。相手に怒りをぶつければ、反抗心や嫌悪、恐れなどの負の感情が還ってきます。

ところが悪意に寛容さで返すと、再び悪意が還ってきてしまいます。あなたが「人を害すること」を許してしまうと、あなたも人から害されてしまうという単純な仕組みです。

少々我儘な人にも、多少傲慢な人にも、ネガティブ過ぎて暗い人にも、寛容であることは良いことだと思います。そこに悪意はないからです。

ですが、「人を害しても良いとする心」である【悪意】だけは受け入れてはいけません。寛容さにも明確な際限があるのです。

この際限を越えないようにさえ気を付ければ、あなたは誰に対しても優しく、それでいて優しく接してもらえる人に、きっとなれるはずです。
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