2026年度の法務3級、新科目「証券取引」「金融犯罪」には過去問がありません

2026年度の法務3級、新科目「証券取引」「金融犯罪」には過去問がありません

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銀行業務検定の法務3級は、2026年度から出題範囲が変わっています。長く出題されてきた「手形・小切手」が外れ、かわりに「証券取引」と「金融犯罪」が入りました。

背景にあるのは実務の変化です。紙の手形・小切手は廃止に向かっていて、電子交換所での交換も2026年度末に終わる予定です。銀行員が現場で問われる知識の中心が、手形の遡求から、金商法の説明義務やマネロン対策へ移った、ということなのだと思います。

範囲の入れ替え自体は、よくある話に聞こえるかもしれません。厄介なのは、新科目には過去問が存在しないことです。法務3級の対策は過去問演習が中心ですから、いちばん頼りにしてきた道具が、よりによっていちばん配点の大きいブロックで使えない。「証券取引」「金融犯罪」を含む銀行取引関連法は、50問中18問あります。

試験の実施団体も、新分野は他の受験者も対策が手薄になりやすいと案内しています。裏を返せば、ここで数問拾えるだけで差がつくということです。

身構えて中身を見ると、実はそれほど遠い話ではありません。適合性の原則、説明義務、断定的判断の提供の禁止、インサイダー取引規制。犯収法の取引時確認、疑わしい取引の届出。どれも、窓口や渉外で日々やっていることの法的な裏付けです。「どの場面で、誰に、何の確認や説明が要るか」を軸に整理して、あとは数字(確認事項の範囲、記録の保存年数、ハイリスク取引の基準額)を問題を解きながら固めるのが早いと思います。

足りないのは演習の材料だけです。当方では、この新科目を第1部として30問収録した予想問題80問を出しています(全問に解説と根拠条文、本番形式の模擬試験50問つき)。法務3級はCBTで通年受けられる試験なので、テキストを読み終えたタイミングの力試しにどうぞ。
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