こんにちは。白野はなです。
表紙の「十二支のはじまり」の絵には、実はちょっとした“しかけ”があるんです。
主役は、神さまの姿になったお子さま。
真ん中にすっと立って、動物たちを見守っている。
それは“わたしの大切な世界”を見ているような、そんな深さがあります。
でもその足元には…
そっと、猫の姿が描かれているんです。
そう。十二支には入れなかった、あの猫です。
この猫は、物語に登場する、そして「描き手としての私の想い」を、そっと乗せた存在。
なぜ描いたかというと…
昔話アートをつくっていると、こんな気持ちになりました。
「この子に、ぜんぶの物語を贈ってあげたいな」って。
でも、12話という枠の中には、どうしても入りきらないものがある。
選ばれなかったけれど、大切にしたいもの。
だから、表紙だけには“番外編の気配”をこっそりしのばせてみました。
神さまの姿になったお子さまと、十二支の列に入れなかった猫。
ふたりが静かに同じ景色を見ているその一枚には、「すべての命が、やさしく見守られますように」そんな祈りのような気持ちをこめています。
誰かにとっての“選ばれなかったもの”も、ちゃんと絵の中で息をしている。
そういうやわらかさが、昔話アートの根っこにあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この作品が、あなたの心にそっと寄り添うものでありますように。
おやすみなさい。
また、どこかの物語でお会いできますように。