副業ブームの後押しもあり、「タイミー」のようなスキマバイトアプリを使った働き方が、今や当たり前になりました。私自身も何度か利用していますが、ある日、雇い主の方と話す機会があり、そこで聞いた“本音”がとても印象に残ったので、今回はその話をシェアしたいと思います。
単なるバイト体験談ではなく、社会の空気や価値観の変化も感じる内容でした。副業している方、フリーランスや学生の方にとっても、きっと何か気づきがあると思います。
1. 閑散期でも若者を確保するための「戦略的バイト募集」
まず一つ目の話は、「人手は足りているようですが、なぜ短期バイトを募集してるんですか?」という私の質問に対する返答でした。
その雇い主さん曰く──
「正直、今日人手が必要なわけじゃないんだよ。だけど“若い子に来てもらうきっかけ”を作るために、閑散期でもちょっとしたバイトを出してるんだよね。」
要するに、“人材確保”のための投資。
最近は、若者が正社員になりたがらない傾向が強く、会社としては「まず接点を持つ」ことが重要になっているそうです。たとえ1日限りのバイトでも、そこから継続して来てくれたり、信頼関係が築ければ、「社員として誘うチャンス」につながると。
これはまさに、バイトを「採用の入り口」として活用する、いまどきの雇用戦略なんですね。
2. 「正社員に興味ない人ばかり」では現場が困る
ところが二つ目の話では、その戦略にも落とし穴があるということが分かりました。
「来てくれるのはありがたいんだけど、正社員になる気ゼロの人ばっかりだと、長期的に見てメリットにならないんだよね。」
短期バイトが入り口になるとはいえ、来る人の多くは“自由に働きたい派”。責任あるポジションを目指すわけでもなく、「週1でOK」「好きな時だけやりたい」という人が多い。そうすると、雇用する側の意図とはズレてしまう。
もちろん副業や自由な働き方が悪いわけじゃない。でも、現場からすると「この人は一緒に未来を作っていく人かな?」という視点もやっぱり必要なんですよね。
3. 実家暮らし&最小限の労働スタイルが生む“将来不安”
三つ目の話は、少し社会的な視点も含んでいました。
「最近は“実家に住んで生活費を抑えて、収入は最低限で良い”って若い人が多くてね。そういうのを見ると、正直将来が心配になる。」
これ、かなりリアルな話ですよね。
例えば、家賃ゼロ・食費も親持ち。週2〜3日だけのタイミーで月5〜6万円稼げば生活には困らない。でもそれって、「今」がラクなだけで、キャリアも貯金もスキルも、何も積み上がらない可能性がある。
しかも、こういった生活に“満足してしまう”若者が増えているというのは、企業としても社会としても、長期的に見るとリスクなんです。
時代の流れと、働き方の“ズレ”をどう捉えるか
私たちの世代は、「正社員になって定年まで働く」なんて価値観はあまりピンと来ません。でもその一方で、企業側の視点に立ってみると、「もうちょっと腰を据えて働いてくれる人がほしい」という本音もある。
タイミーを通じて働くということは、たしかに自由で柔軟。だけど、そこに関わる人や企業にもリアルな“期待”や“葛藤”があるというのは、聞いてみないと分からなかったことでした。
最後に:自分の未来と、ちょっとだけ向き合ってみる
会社員という働き方も、、個人で稼ぐ働き方も、副業でいろんな業種に挑戦することも、これからの時代に大事な選択肢。でも「とりあえず目の前の仕事だけ」で済ませるのではなく、自分の働き方がどこにつながっていくのか、一度立ち止まって考える時間も必要かもしれません。
私自身も、「どんな働き方をしたいのか」「5年後、何をしていたいのか」本業との向き合い方をもう一度見直すきっかけになりました。
もしこの記事が、あなたの働き方を見直すきっかけになったら嬉しいです。