ひらめきのゴールデンタイムを知っておく
どんなに忙しい日でも、自分の中でふっとアイデアが湧いてくる時間があるように思います。
仕事のこと、これからやりたいこと、少し気になっていたこと。机に向かって「よし、考えよう」としている時には出てこなかったのに、なぜか別のタイミングで、ぽんっと浮かんでくることがあります。
私にとって、その時間は「お風呂に入っている時」や、「お風呂から出た直後」です。
体を拭いている時。化粧水を塗っている時。着替えている時。
スマホを見ているわけでもなく、誰かと話しているわけでもなく、考えようとしていない時間に、ふと考えが動き出します。
実はいま、このブログもまさに私のゴールデンタイムに書いています。
お風呂あがりで、まだ少し体がぽかぽかしていて、頭の中に言葉が浮かんできているうちに、急いでメモを開いています。こういう時は、自分でも驚くくらいアイデアが出てきます。
「あ、これブログに書けそう」
「この前のモヤモヤは、こういうことだったのかも」
「次はこう動いてみようかな」
そんなふうに、頭の奥にしまわれていたものが、少しずつ顔を出してくる感じです。
ただ、困るのは、出てくる量が多いことです。
いいことを思いついたはずなのに、数分後にはもう思い出せない。さっきまで確かにあった考えが、いつの間にか短期記憶からこぼれ落ちてしまう。手のひらにのせた水が、指の間からすっと抜けていくような感覚があります。
だから最近は、その時間に出てきたことを、できるだけ早くメモに残すようにしています。
きれいな文章でなくてもいい。箇条書きでも、単語だけでもいい。とにかく一度、外に出しておく。
もうひとつ、この「ひらめき時間」を知っておくと、少し便利なことがあります。
それは、やっかいな仕事や考えごとに取りかかるタイミングを工夫できることです。
たとえば、すぐには答えが出なさそうな仕事を、あえて少しだけ始めておく。完璧に終わらせようとせず、途中まで手をつけて、いったん置いておく。
すると不思議と、お風呂の中やお風呂あがりに、その続きの考えがふっと浮かんでくることがあります。
「あ、こう進めればいいのか」
「まずはここだけ決めればよかったんだ」
「これは考えすぎていただけかもしれない」
そんなふうに、少しやりかけで置いておいたものを、自分のひらめきタイムがあとから解いてくれることがあります。
もちろん、毎回うまくいくわけではありません。
それでも、自分の中にそういう時間があると知っているだけで、少し気持ちが楽になります。全部を机の前で、力ずくで解決しなくてもいいのかもしれない。そう思えるからです。
私にとって、そのひらめきの時間は、少し大げさに言えば「生きている感じがする時間」でもあります。
ただ忙しさに流されているだけではなく、自分の中から何かが湧いてくる。次に進むための小さな種が、ぽつぽつと出てくる。
こういう時間があるから、「また少し進んでみよう」「次はこれを書いてみよう」と思えます。
皆さんにも、きっとそれぞれのひらめき時間があるのではないでしょうか。
朝の散歩中かもしれません。電車に乗っている時かもしれません。寝る前に部屋の明かりを少し落とした時かもしれません。
あなたにとってのひらめき時間は、いつですか?
その時間に気づくことが、自分の生活を少しずつ好転させる、小さな入口になるのかもしれません。