あれもこれもやりたい。
副業も気になるし、転職のことも考えたい。今の仕事もちゃんとしたいし、家族のこと、健康のこと、お金のことも気になる。
でも、考えているわりに、なぜか大事なことが前に進んでいない。
そんな時が、私にもよくあります。
やる気がないわけではないのに、どれから手をつければいいのか分からない。むしろ、やりたいことや考えたいことが多すぎて、頭の中が散らかってしまう感覚です。
心の中のタブが開きすぎている
最近よく思うのは、こういう状態は、スマホやパソコンのタブを開きすぎている時に似ているということです。
ひとつ調べようと思っただけなのに、気づけば別のページを開き、また別のことが気になり、どんどんタブが増えていく。
頭の中でも、同じことが起きている気がします。
「資格を取った方がいいかな」
「副業も始めたい」
「でも今の仕事も忙しい」
「家のこともある」
「この小さな不安も片づけたい」
そんなふうに、心の中でタブが増え続けていく。
エネルギーが細かいことに流れてしまう
タブが多すぎると、本当に大切なことではなく、細かいことにエネルギーを使ってしまうことがあります。
もちろん、小さなことも大事です。
でも、本当はもっと大きく進めたいことがあるのに、目の前の小さな気がかりに反応し続けて、気づくと一日が終わっている。
これは少しもったいないな、と感じます。
自分のエネルギーは無限ではないからこそ、どこに使うかを決めることが大事なのだと思います。
まずは紙に全部吐き出す
とはいえ、いきなり頭の中だけで優先順位をつけるのは、けっこう難しいです。
だから私は、まず大きめの紙に、頭の中にあることを全部書き出すようにしています。
きれいに書かなくて大丈夫です。
字が汚くても、順番がバラバラでも、同じことを何度書いてもいい。
見返す前提で書かなくてもいいと思っています。
これは「記録」ではなく、「吐き出し」のための紙です。
ただ、こう言うと、
「でも、何を書けばいいか分からない」
と思う方もいるかもしれません。
そんな時は、その言葉をそのまま書けばいいと思っています。
例えば、
「何から書けばいいんだろう」
「今、自分は何を考えているんだっけ」
「なんかモヤモヤしているけど、理由が分からない」
そんな言葉からで大丈夫です。
なぜなら、それこそが今、頭の中をぐるぐる回っていることだからです。
無理に整理された言葉に変える必要はありません。
誰かに見せる文章でもありません。
自分自身と会話するように、今浮かんでいる言葉をそのまま置いてみる。
すると、不思議とその次の言葉が出てくることがあります。
「何を書こうかな」
から始まったはずなのに、
「そういえば、仕事のあれが気になっている」
「本当はこれを進めたいと思っていた」
というように、少しずつ奥にある考えが顔を出してくれることがあります。
頭の中にあるものを、いったん外に出す。
机の上に並べてみる。
そんな感覚に近いです。
手帳とは役割を分ける
ここで大事だなと思うのが、手帳と吐き出し用の紙を分けることです。
手帳は、残す場所。記録する場所。あとで見返す場所。
一方で、吐き出し用の紙は、その場で頭の中を空にするための場所です。
この2つを同じにしてしまうと、つい「きれいに書かなきゃ」「あとで見ても分かるようにしなきゃ」と思ってしまいます。
でも、吐き出し用の紙にまで完成度はいりません。
ぐちゃぐちゃでいい。むしろ、ぐちゃぐちゃなまま出せるから意味があるのだと思います。
書き切った後に、一つ選ぶ
全部書き出してみると、自分がどれだけたくさんのタブを開いていたのかが見えてきます。
そこで初めて、
「今、本当にやることはこれかもしれない」
と選びやすくなります。
全部やめる必要はありません。
ただ、今やることを一つ決める。
または、今いちばん優先順位が高いものに絞る。
それだけでも、気持ちは少し軽くなります。
また新しいタブを開きたくなったら
一つ決めたあとも、また細かいことが気になることはあります。
「あれも調べた方がいいかな」
「こっちも先にやるべきかな」
そんなふうに、新しいタブを開きたくなる。
その時は、少しだけぐっとこらえて、今決めたことに戻る。
完璧に集中できなくてもいいと思います。
ただ、「今はこれ」と戻れる場所を決めておくだけで、行動は少し前に進みやすくなります。
まず一つ選べれば、それでいい
あれもこれも気になる時、全部を一度に片づけなくてもいい。
まず一つ選べれば、それだけで十分前に進んでいるのだと思います。
考えが散らかるのは、ちゃんと考えている証拠でもあります。
ただ、その考えを頭の中だけに置いておくと、少し苦しくなる。
そんな時は、紙に出してみる。
そして、一つだけ選んでみる。
一人で整理しきれない時は、誰かと話しながら、一緒に心の中のタブを整理していくのも、一つの方法だと思っています。