面倒解決エンジニアの森田ユウゴです。
台湾からお届けする「#kintone100日チャレンジ」の75日目。
本日のテーマは、アプリを量産するkintoneアプリ開発者向けの「kintone Config Importer」。
kintoneでアプリ設定を移す基本機能は「アプリテンプレート」と「再利用」だけ——似たアプリを何本も作る現場では、フォームや一覧を毎回ポチポチ再設定するのが地味に面倒です。
今回はDay5で作成したエクスポートZIPからフィールドと一覧だけを別アプリへ部分インポートするChrome拡張を整えました。
「kintone Config Importer」について
🎯 どんな課題に向き合ったか(現場の不とベネフィット)
現場の「不」: kintone標準で設定を横展開するとき、選択肢はだいたい「テンプレート丸ごと」か「再利用で新規アプリ作成」のどちらか。既存アプリへ一部だけ持ち込みたい場面(一覧だけ、フィールド定義だけ、など)では、結局設定画面を開いてポチポチやり直すことになる。アプリを量産する情シスや、部門ごとに似た型を配る開発者ほど、この手作業が積み上がる。
導入後の世界(ベネフィット): 「アプリ設定→書き出す」で取ったZIPから、必要なフィールド・一覧だけチェックしてpreviewへ流し込める。いま開いているアプリとZIPをライブdiffして、新規・変更・同一を見ながら選べるので、テンプレート全載せ替えより安全に部分移行できる。
💡 着想・こだわり
設定のエクスポートを以前に作ったものの、「既存アプリへ、欲しい項目だけ戻す」入口を個人的に作っていませんでした。
今回はまずフォーム(フィールド定義)と一覧に絞りました。Day5のエクスポートZIPにはアクセス権やプロセス管理のJSONも含まれるため、仕組み上はREST API経由でインポート可能。
Chrome拡張にした理由は、ログイン中セッションでいま画面に開いているアプリのpreview設定をその場で読める点。ZIPを選んだ瞬間に出所と適用先を並べ、新規/変更/同一のバッジを付け、同一項目は初期チェックOFF——CLIがGit上のJSONとdiffするのに対し、「これから上書きする実アプリ」と比較できるのがライブdiffの狙いです。
個人的にNord.jsを用いた自作kintone管理ツールを業務では利用しているのですが、Gitとか関係なく「サクっと」アプリの設定をインポートしたいケースもあるので100日チャレンジとして作ってみました。
✨ これで出来ること(機能概要)
まずはこちらをご覧ください。
ZIPからの部分インポート: エクスポートZIPからフィールド・一覧をチェックボックスで選び、previewへ適用。システムフィールドは除外。
ライブ差分プレビュー: 適用先アプリの現行preview設定とZIPを比較し、新規/変更/同一をバッジ表示。ドメイン不一致警告付き。
参照先アプリの再マッピング: ルックアップ・関連レコード一覧を含むZIPでは、参照先アプリIDの差し替えや「ルックアップを参照する」OFF(通常フィールド化)が可能。
課題
現時点では下記のような課題が残っています。
今回はフォームと一覧だけ
レイアウト配置、グラフ、通知、プロセス管理は未対応。フィールドを追加してもフォームレイアウトへ自動配置されないため、適用後は設定画面で確認が必要です。
アクセス権などは「これから」
ZIP内のJSONとREST APIの組み合わせで、仕組み上はアクセス権もインポート可能。ただ今回は実装を見送り、まず量産現場で一番効くフィールド・一覧から着手しました。
さいごに
kintoneの設定移行はテンプレートか再利用が基本線。似たアプリを何本も立てる現場では、その線だけだとポチポチが残ります。今回の拡張はその隙間を埋める試作で、ライブdiff付きの部分インポートから始め、必要ならアクセス権などへ広げられる構成にしてあります。
#kintone100日チャレンジ として、2026年4月から毎日プラグインをバイブコーディングしています。明日もお楽しみに!
私森田ユウゴはココナラでkintoneに関する各種サービスを出品しております。
SIerの中でもインフラSEとして約10年、特に「運用保守」にはベンダーとして深く携わってきました。
作りっぱなしにしない導入やカスタマイズのご提案が可能です。
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