#kintone100日チャレンジ Day074:過去レコードを探さず定型文を挿入!「定型文チッププラグイン」を作ってみた

#kintone100日チャレンジ Day074:過去レコードを探さず定型文を挿入!「定型文チッププラグイン」を作ってみた

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IT・テクノロジー
面倒解決エンジニアの森田ユウゴです。
台湾からお届けする「#kintone100日チャレンジ」の74日目。

Claude Fable5を実験し始めて1時間、急に使えないと思ったら提供停止。まさかの1時間触ってお蔵入り。ある意味歴史的瞬間に立ち会えたのかもしれないです。

本日のテーマは、定型文を何度も打ち直している現場担当者向けの「定型文チッププラグイン」。kintone標準のレコード再利用では複数パターンに弱く、毎回「どの過去レコードを探すか」がブレる——その手間を、スペースに並べたチップで選ぶだけに置き換える発想です。

「定型文チッププラグイン」について

🎯 どんな課題に向き合ったか(現場の不とベネフィット)

現場の「不」: kintoneにはレコード再利用機能がありますが、定型文のパターンが複数あると「どの過去レコードを探せばいいか」が毎回ブレます。再利用のたびに一覧を検索して開き、該当フィールドをコピーする——この手間が積み上がります。コメント欄については、そもそも定型文を置く場所がなく、毎回同じ説明文を手打ちすることになりがちです。

導入後の世界(ベネフィット): スペースフィールドに「定型文チップ」を並べ、ワンクリックで文字列フィールドやコメント欄へ挿入できます。パターンごとにチップを分けておけば、過去レコードを探す手間なく、入力のブレも減らせます。
なお、正直に言うと本音はこうです。定型コメントをチームで共有して盛り上げるというより、そもそもコメントしなくて済む運用を目指したいのが本来のところです。プロセスやフィールド設計で説明が不要になる状態が理想で、本プラグインはそこに至るまでの補助輪として位置づけています。定型文を選ぶだけのコメントは、チームワーク活性化にはつながりにくい——だからこそ、いつかこの補助輪も外せる設計を本線に据えたい、というスタンスです。

💡 着想・こだわり(既存との違い)

定型文の挿入やテンプレート機能は、kintone向けの優れた既製プラグインやブラウザ拡張も既にあります。フィールド値の差し込みや管理者による一括配信など、完成度の高い製品が揃っている領域です。

今回はあえてMVPに絞った軽量構成を試しました。着眼点は次の3点です。

1. レコード再利用の「探す手間」を直接解消する: 過去レコードを検索して開くのではなく、画面に常に並んでいるチップから選ぶ。複数パターンを「どのレコードか」ではなく「どのチップか」で選べるようにする。

2. フィールドとコメントを同じUIで扱う: 文字列フィールドへの追記・上書きと、詳細画面のコメント欄への挿入を、同じチップUIで扱えるようにした(コメント欄はJS APIがないためDOM依存は残る)。

3. テンプレート本文はlocalStorage、配置だけプラグイン設定: 文言の追加・編集はレコード画面の「管理」ボタンから利用者が行い、対象フィールドコード単位で同一ドメイン内のアプリ間に共有する。組織標準の一括配信より、個人の入力効率を優先した割り切り。

「作ったから使って」ではなく、いつかコメント自体が不要になる運用を目指す過程での、当面の入力短縮——その位置づけを崩さないことが、他製品との一番の違いだと考えています。

✨ これで出来ること(機能概要)

まずはこちらをご覧ください。
スペースにチップを並べてワンクリック挿入: 設定したスペースフィールドに定型文チップを表示。クリックするだけで、対応する文字列フィールドまたはコメント欄へ文言を入れられます。

追記・上書きを選べる: 挿入方式は「追記」と「上書き」から選択可能。追記時は改行や空行などの区切り文字も設定画面で指定できます。

利用者ごとにテンプレート管理: チップの本文はレコード画面の「管理」ボタンから追加・編集・削除できます。ブラウザの localStorage に保存され、対象フィールドコード単位で同一ドメイン内のアプリ間で共有されます。

課題

現時点では下記のような課題が残っています。
コメント欄への挿入は kintone 内部 DOM に依存
コメント欄は JavaScript API で値を書き込む手段がないため、contenteditable 要素を document.querySelector で探し、document.execCommand でテキストを挿入しています。kintone の UI 更新でセレクタが変わると動かなくなるリスクがあります。コーディングガイドライン上も DOM 依存は避けたいところですが、コメント入力の効率化という要件を満たすには現状この方法しかありません。

テンプレートは localStorage 保存のため端末・ブラウザをまたいで共有できない
管理者が全員分の定型文を一括配信する用途には向きません。組織標準の文言を全員に揃えたい場合は、将来的にプラグイン設定や別ストレージへの移行が必要です。
さいごに
#kintone100日チャレンジ として、2026年4月から毎日プラグインをバイブコーディングしています。明日もお楽しみに!

私森田ユウゴはココナラでkintoneに関する各種サービスを出品しております。
SIerの中でもインフラSEとして約10年、特に「運用保守」にはベンダーとして深く携わってきました。
作りっぱなしにしない導入やカスタマイズのご提案が可能です。
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