「なんとなく、いい感じでお願いします」
こういう依頼、実はけっこう多い。
でも、僕は“なんとなく”には絶対頼らない。
その理由は、過去のある事件にある。
ある日、企業からプロモーション動画の依頼があった。
ターゲットは若年層、コンセプトは「かっこよくて、映える感じで」。
――はい、なんとなくきた。
僕は、ヒアリングで20個以上の質問を投げた。
なぜ若者?「映える」ってどういうイメージ?ライバル企業の動画、見てますか?
最初は戸惑っていたクライアントも、少しずつ本音を語ってくれた。
「実は、新しい商品が売れてなくて…。既存のイメージを壊したいんです」
そうか。それが“映え”の正体か。
つまり、必要なのは“新鮮さ”であり“脱マンネリ感”だ。
そこから構成は180度変えた。
結果、SNSで拡散され、問い合わせ数が倍になった。
「なんとなく」では絶対にたどり着けなかった場所だった。
映像って、感覚的なものに見えて、実は“論理の塊”だ。
伝えるには、理由が必要だ。
その理由は、クライアントの中にしかない。
だから僕は、話を聞きまくる。時に質問攻めにする。
でもそれは、あなたの映像が「伝わる」ために必要なことなんです。