1.質問する側とされる側
ChatGPTなどの生成AIを使うことが当たり前の世の中になりました。AIは驚きのスピードで私たちの生活に溶け込んでいます。AIがあれば便利で効率的と思う反面、AIの進化により人間は必要なくなるのではと不安に思うこともあります。
しかし、今のところAIと人間には大きな違いがあります。それは、AIには感情がないことです。AIには人が落ち込んでいるときに共感をしてくれることも、疲れているときに労わってくれることもできません。
また、新たな物や価値を作り出す創造性もありません。インターネット上にある過去のデータを参考にそれを統合することはできても、今までに存在していなかった新たなものを作ることはできません。
これから先どうなっていくのかはわかりませんが、現在のところAIはまだまだ人間に追いついておらず、人間とAIには、質問をする側とされる側というはっきりとした役割分担があります。
2.質問力を鍛える
生成AIは質問をしないと動き出しません。質問を作り出すことも創造性の領域ですので、人間にしかできないことになります。
AIは質問に対して正確に答えることが得意です。しかし、質問が悪ければ、たちまちコミュニケーションがちぐはぐになり、思うような回答を得ることができなくなってしまいます。ですので、AIを使いこなすためには、人間にしかできない創造性を鍛えること、つまり質問力を上げる必要があるのです。
今までの社会では「回答」の正確性が優秀さの基準でした。しかし、これからは良い回答を得るための磨きのかかった「質問」ができるかどうかで優秀さを判断されるようになるかもしれません。
3.人間にしかできないこと
『良問が良答を導く』
これはAIに限らず、人間同士のコミュニケーションでも同じことが言えます。
心理カウンセラーなどは、問題解決のために直接的なアドバイスを伝えるのではなく、相談者に「気づき」を与えられるよう質問を投げかけるプロです。これはまだまだAIにはできない芸当ではないでしょうか。
そして、キャリアコンサルタントも人間にしかできない仕事なのではないかと思っています。転職サイトの職業マッチングサービスなどはすでにAIが導入されていると思いますが、仕事に対してまだ言語化できていない不安感を取り除くことはAIにはできません。気持ちに寄り添うことや、仕事への理解を支援すること、多くの選択肢から一つを決断する勇気を与えることは、人間にしかできない業であると思っています。
AIはこれからも益々進化していくことと思いますが、だからこそ人間だけが与えられた感情や創造性に磨きをかけることがより一層必要とされる世の中になっていくのではないでしょうか。