悪魔の象徴に堕ちた神翻訳

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翻訳の世界にいくつの神翻訳が存在しています、最も有名なのは「可口可乐」(kě kǒu kě lèコカコーラ)、「可口」は美味しい、「可乐」は面白いという意味です。

元の単語に発音が近く、当て字自体の意味もそのまま表現でき、まさしく神翻訳です。

実はコカコーラを超える神翻訳があり、翻訳者がそのものに対する崇拝すら感じられ、しかしそのものが神どころか悪魔の象徴となり、罪そのものになってしまいました。

それはヒトラーの「ナチス党」とその手下の秘密警察「ゲシュタポ」である。

「ナチス」の中国語訳は「纳粹nà cuì」「ゲシュタポ」は「盖世太保 gài shì tài bǎo」。

ナチス:「纳粹nà cuì」とは「纳其精粹」(優れたものを取りまとめる)の意味、つまり精鋭集団
ゲシュタポ:「盖世太保 gài shì tài bǎo」とは世を圧する功績を創った英雄(太保は元々官職)

これらの訳文はまさに翻訳の最高境地である「信、達、雅」(信:正確、達:明白、雅:優雅)の典型的範例です。当時のドイツ官僚も訳文に非常に満足しているだそうです。

訳文からもわかるように当時の中華民国政府内がナチスに対する崇拝が非常に高い、WWIの後あんなに悲惨だったドイツが非常に短い間で復興を遂げ、秩序と自信を取戻せることで、その指導者であるナチス党に対する憧れの一表現でもあります。

ナチスに対する崇拝のもう一つの理由が戦争が終わるまで、ナチスがやった罪状が公開されていなかったからです。

中国の古詩「周公恐惧流言日,王莽谦恭未篡时。向使当初身便死,一生真伪复谁知?」のように人前でいくら良いことをやっているでも裏で何を企んでいるのかわからない。当時の人がナチスの表顔に騙され、本質を見抜くことができなかった。

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