1.はじめに
こんにちは。
中央大学法学部卒業後、東京都江東区で契約書や内容証明郵便を専門に活動しています。ココナラでは開始2ヶ月でプラチナランクを取得し、毎月120件以上のご相談を受けています。
「ちょっと貸して」「すぐ返すから」——。親しい間柄で交わされたお金の貸し借り。ところが、月日が経っても返済されず、催促しづらくなったというケースは少なくありません。
弊所には、個人間の金銭トラブルに関する相談が多く寄せられます。特に「契約書がない」「口約束だった」場合、どう対応すべきか分からず、泣き寝入りしてしまう人も。
この記事では、内容証明郵便を活用して相手に返済の意思を促す方法を、法律に詳しくない方にもわかりやすく解説します。
2.契約書がないお金の貸し借りでも請求は可能
個人間でのお金の貸し借りは、たとえ契約書がなくても「成立」していることがあります。たとえば、LINEやメール、手書きのメモ、銀行振込の記録などがあれば、それらは「証拠」として有効です。
ただし、「プレゼントだった」と言い逃れされることもあり、口約束だけでは立証が難しい場合も。そんなときに有効なのが「内容証明郵便」です。これは「貸した事実」と「返してほしい意思」を相手に正式に伝える手段になります。
3.よくある個人間トラブル事例
①友人に貸したのに返ってこない
気心の知れた友人だからこそ、「貸すときに証拠を残さなかった」というケースは多いです。ですが、LINEの履歴や送金記録があれば、それだけで「金銭消費貸借」の証拠になることもあります。
②元恋人との間のお金の問題
交際中の金銭のやりとりは曖昧になりがちですが、「貸す」という意思があったことが確認できれば、請求可能です。「同棲中の家賃立替」や「車のローン肩代わり」など、事実関係を整理することが第一です。
③家族内での貸し借りがもめごとに
親子や兄弟間でも、「返す約束」をしていれば返済請求は成立します。ただし、感情が絡みやすいため、内容証明の文面には特に注意が必要です。
4.内容証明で伝える返済意思:文例とタイミング
内容証明郵便は、「証拠として残る」うえに、「言った・言わない」のトラブルを防ぐための有効な手段です。
文例:穏やかで誠実な伝え方
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令和〇年〇月〇日
○○様
以前、○年○月にお貸しした金額○○円について、返済のお願いです。
私としては、これまでの信頼関係を大切にしたく、あえて法的措置は考えておりません。
ですが、現状では返済の意思が見えず、不安に感じております。
つきましては、本書面到達後7日以内に、返済またはご連絡をいただければ幸いです。
○○(署名)
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タイミングは「催促に応じない」ときが目安
• 何度か催促しても返事がない
• 相手が約束を守らない
• 言い訳が続いて支払う気配がない
このような場合に、内容証明を送ることで「本気の意思」が伝わり、話し合いが進展することもあります。
5.まとめ:感情より「記録と証拠」で関係を整理する
個人間の貸し借りは、信頼関係を壊したくないという気持ちから、言い出せずに悩んでしまいがちです。しかし、感情に流されず、「記録に残す」「証拠を確保する」ことが最も大切です。
内容証明は、「返してもらいたい」という気持ちを、法的な形で穏やかに伝える手段として非常に有効です。自分で書くこともできますが、文面のトーンや法的な要素に不安がある場合は、専門家に相談するのが安心です。
お金のことで悩みを抱える前に、ぜひ一度ご相談ください。