私は小さい食品機械メーカーで海外営業を22年間務めて、ほぼ何もないところから、60カ国以上へ輸出実績をつくりました。最初は英語のウェブサイト構築から始めて、徐々に実績を伸ばしていきましたが、海外市場でのビジネス展開を考える上で、今やデジタルマーケティングは欠かせません。
展示会や訪問営業だけに頼る時代は終わり、インターネット上での見つけられ方、伝え方、信頼され方が、売上やブランドの成否を左右するようになりました。(ちなみに展示会は、米国の大型展示会、NRA Show に3年連続出展(全ての準備を行いました)欧州のAnuga、Sialにも出展しましたが… ですので、海外の見本市、展示会出展のお手伝いも出来ますので、ご興味がありましたら、ご相談頂ければ幸いです。)
この記事では、海外市場で成果を上げるための「デジタルマーケティングの3つの鍵」を分かりやすくご紹介します。
「広告費をかけても効果が出ない」「海外の見込み客と繋がれない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
鍵①:グローバルSEOと多言語対応されたコンテンツ作り
まず最初に重要なのが、広い国際市場で「見つけてもらう仕組み」です。
その中でもSEO(検索エンジン最適化)は、コストを抑えつつ長期的な集客を可能にする非常に強力な手段です。
ただし、日本語のSEO対策とは全く異なり、英語(または現地語)でのキーワードリサーチとライティングの質が成功の鍵を握ります。
翻訳ツールで作った英語では不自然な表現が多く、検索結果でも上位に出ません。ですので、やはり現地の見込み客が理解出来る言葉、キーワードを把握して文章を書く必要があります。これは、ブログのような文章だけではなく、YouTubeでの動画作成や、FBなどでのSNS、広告でも同様のことが言えます。
ポイント:
現地の検索トレンドに合わせたキーワード調査(Google Trendsなどを活用)
ネイティブが書いたような自然な言語でのWebページやブログ記事
多言語対応のWebサイト設計(英語だけでなく、ターゲット国に応じて言語を追加)
鍵②:信頼を可視化する「デジタル上の社会的証明」
海外ユーザーが製品やサービスを購入する際、まず気にするのが「この会社は信頼できるのか?」という点です。
特に日本企業は知名度が海外では低いことも多いため、第三者からの評価や実績を積極的に発信することが重要です。
これを「社会的証明(Social Proof)」と言います。
レビュー、導入事例、動画インタビュー、メディア掲載実績など、見込み客の不安を解消するコンテンツを用意しましょう。
最近は、UGC(User Generated Content)というお客様自身が作られたコンテンツ(例えば、商品を実際に使っている動画をSNSに投稿するなど)が効果が高いと言われており、これは引き合いを取るのに役立つだけではなく、クロージング率を上げる効果も高いです。これをどう増やすのか… 基本的に、良い商品であることが第一ですが、色々とやり方はあります… もしご興味があれば、お問合せくださいね。
ポイント:
海外顧客の声を英語で掲載(できれば写真付き。一番良いのは動画です。インタビュー動画など)
取引先ロゴや導入実績の明示
動画での製品紹介やデモンストレーションを活用(YouTubeやSNSに展開)
鍵③:リード獲得とナーチャリングの仕組み化
見込み客を集めたあと、いかに購買まで育てていくか――これが最後の鍵です。
日本ではあまり行われていない企業も多いですが、海外では「リードナーチャリング(見込み客の育成)」がごく当たり前に行われています。
その中心になるのがメールマーケティングやマーケティングオートメーションです。
例えば、資料ダウンロード時にメールアドレスを取得し、自動的に価値ある情報を定期配信することで、徐々に信頼を得ていきます。これを自動化する事で、出来るだけ少人数で、リソースをかけずに成果を上げることができます。しかし、その仕組みを作るのに最初に投資は必要になります。これは、どちらかというと、金銭的な投資ではなく、どちらかというと、時間・人の投資になります。私もかなりの時間をコンテンツ作り、仕組みづくりに費やしました。最初にどうやって無料で価値を与えて、信頼を得て、Give & Take ではなく、Give Give Give と繰り返し、最終的にご購入頂くかが鍵になります。
ポイント:
ホワイトペーパーやeBook、無料ガイドなどを用意してメールを獲得
国別・興味別に分けたメール配信(セグメント化)
問い合わせがなくても継続的に情報提供して、関係をキープする仕組みづくり
まとめ:売り込む前に「見つけてもらい、信頼され、選ばれる」準備を
海外マーケティングで成果を出すには、営業よりも一歩前にある「見込み客の信頼獲得プロセス」をしっかりと構築することが不可欠です。
今回ご紹介した3つの鍵をまとめると:
多言語SEOと自然なコンテンツ発信で、検索から見つけてもらう
第三者の声や導入事例を使って、信頼性を高める
見込み客と関係性を築く、仕組み化されたナーチャリング
これらを実践することで、広告に頼らず、自然に良い顧客が集まってくる状態を作ることができます。
海外展開をこれから考えている方、すでにチャレンジ中の方も、ぜひこの3つの視点からデジタルマーケティング戦略を見直してみてください。
私は、20年以上の経験からマーケティングの重要性、特に海外販売でのマーケティング、ファネル構築の重要性について身を持って理解したつもりです。これから海外へ進出、販売を拡大していきたいと思われている方は、お気軽にご相談頂ければ幸いです。