怖くて仕方がないことは切り込む以外に方法がない

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不安を抱えたまま過ごした一年と、眼底検査を終えた日の記録

外に出て働くことが、心底怖い。
どうしてここまで怖いのかわかりませんが、怖くて仕方がありません。

私は今、「勤めに出たくない」という気持ちを抱えて毎日を過ごしています。

会社に行きたくない。
雇用されたくない。

でも、「勤めに出たくない」と「働きたくない」は、別のものです。

「勤めに出たくない」という思いは、働き方の形態や環境への不満であり、「怠けたい」という心理ではないと、自分では感じています。

「活動したくない」とか、「生産したくない」と思っているわけではありません。

それなのに、「勤めに出たくない」と思う自分には、生きる価値がないように感じてしまいます。

さらに今、眼科で眼底検査が控えています。
目薬をして瞳をひらく検査です。

半年に一度しないといけない検査なのに、サボってしまって、一年半振りの検査になりました。

どんな結果が出るのか、正直、恐怖です。

私は小さいころから目が弱点です。
強度の近視で、乱視も強い。

メガネやコンタクトレンズで矯正しても、両眼で0.8が限度です。

外に出て働くことが怖い。
検査結果を知るのも怖い。

怖いことばかりで、人生をぜんぜん楽しめません。

ひとまず、10時半の検査に間に合うように、行ってきます。


病院へは、徒歩と電車で向かいました。

電車を降りて、まずは病院のそばの図書館で借りていた本を返しました。

「無事に検査を終えたら、帰りは本を借りて帰ろう」

そう心の中で祈るようにつぶやきました。

診察を待つ間、待合室のソファでじっと目を瞑り、静かに心を整えました。

この先の検査で何を言われても……

(視力が極端に落ちている。眼圧が異常に高い。8年前に手術で治した網膜剥離が破れてしまった……など)

打ちのめされない丈夫な心にしておくために。

今日は、ふだん身につけているお守りの石を、うっかり忘れてしまいました。
それが少し、心細くもありました。

思えば一年、「検査を受けに行かなければ」と、いつも頭の片隅で思っていました。

楽しいことや嬉しいことがあっても、検査のことが不安な一滴となって心に落ちかかり、幸福感をワントーン下げてしまっていました。
そんなことが、ずっと続いていました。

大切な娘といても、心の底から笑えない。
そんな自分がイヤでした。

それほど怖く思うなら、早く済ませて楽になればいいものを、結果を知るのが怖くて、先延ばしにばかりしていました。

恐怖を抱えたままでは、他のすべてのことまでうまくいかなくなるようです。

検査を終えた今になって思うことは、それでした。


検査は、正味1時間ほどでした。

視力検査。
眼圧検査。
(ここで、瞳を開く目薬を点眼)
眼底写真撮影を2種類。
そして、医師の診察。

いつもこの流れです。

半年後の診察予約を取って外に出ると、初夏の明るい日差しに目を開けていられず、日傘をさし、半目のまま目の前の横断歩道を渡りました。

瞳を開く目薬をすると、その後5、6時間は、わずかな光もまぶしくて、細かいものがよく見えません。

電車の切符の刻印を見て、実はこの日が、離婚の日だったことに気がつきました。

その意味でも、変わり目の日付だったのでしょう。

私は、何か一つ、新しいことを始めたくなりました。

ひとつ分、心が軽くなった隙間に、新しい風を送り込むゆとりが生まれたのでしょう。


外に出て働くことが怖い。
検査結果を知るのも怖い。

怖くて仕方がないことは、切り込む以外に方法がない。

私は普段、そのことを半年に一度の眼底検査で思い出しています。

「外に出て働くことが怖い」の方も、「派遣」の「短期」という働き方で切り込んではいますが、こちらはなかなか、今もって、あまりうまくいっていません。

そこのところは、これから先、どうなっていくのでしょうか……(完)


この気持ちを、ひとりで持ち続けるのがつらいときもあります。
そんなときのために、短い時間の“心の安全地帯”を用意しています。

「5分の電話で心の安全地帯になります
ひとりで抱えた不安が、静かにほどけていく時間です」
そういう名前でお受けしています。

「今ちょっとしんどい」と感じたときに、
そっと立ち寄れるカフェのような存在でありたいと思っています。

2026/05/15
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