キッチンの天板(ワークトップ)において注目が集まっている素材―
それが「セラミック」です。
ミラノサローネ(イタリア、ミラノで毎年開催される、世界的デザインイベント)での展示を皮切りに、日本国内でも人気が急上昇。各住宅設備メーカーもこの流れに続き、セラミックカウンターをラインナップしています。
今回は、セラミックワークトップの特徴やメリット、そして国内で展開されている主なメーカーとその特色について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
■ セラミックワークトップとは?
セラミックは、天然素材を高温で焼き固めた非常に硬くて耐久性の高い素材です。
キッチンにおいては、以下のような利点があります。
🔹 熱に強い(高温の鍋を直接置いても変色しない)
🔹 傷に強い(包丁で切っても傷がつきにくい)
🔹 汚れに強い(油や調味料が染みにくい)
🔹 紫外線に強い(退色しにくく、屋外でも使用可能)
さらに、デザイン性にも優れており、石目柄やマットな質感など、空間の印象を高めてくれる素材です。
■ 日本国内で展開されている主なメーカーと特徴
【1】LIXIL(リシェルSI)
国内でいち早くセラミックカウンターを展開したパイオニア的存在。
ショールームやCM展開も活発で、認知度が高く、ラグジュアリーなイメージが定着しています。セラミックの重厚感を活かした上質なキッチンが魅力です。
旧INAXで培った衛生陶器やタイルなどの生産技術が活かされています。
【2】TOTO(ザ・クラッソ など)
TOTOでは、純粋なセラミックというよりも、独自のセラミックコーティング技術を施したカウンターを採用。
こちらも衛生陶器やタイルなどのセラミックコーティング技術が活かされています。
医療機器開発のノウハウを生かし、衛生性・防汚性に優れた仕上げとなっており、業務用や医療用分野でも採用されています。
【3】クリナップ × デクトン(セントロ、ステディア)
クリナップでは、スペインの高機能セラミックブランド「デクトン(DEKTON)」を採用。
キッチンだけでなく建築外装材にも使われる高性能セラミックで、特にデザイン性の高いキッチンに導入されています。
【4】アイカ工業 × ラミナム
「ラミナム(LAMINAM)」はイタリア製の高級セラミック素材。アイカ工業が国内展開しています。
高級層向けの造作キッチン・洗面カウンター・家具面材など、インテリア全体の質感を引き上げる高級素材です。
【5】サンゲツ(デザイン建材)
フロアタイルで培ったデザイン力を背景に、サンゲツも造作家具やカウンター向けにセラミック建材を展開しています。
美しい色柄表現に強く、インテリアとのコーディネートに適した素材です。
テーブルなどの家具にも多く採用されています。
■ その他の注目素材・ブランド
ネオリス(NEOLITH):スペイン発のセラミック素材ブランド。現在日本での導入は限定的ですが、意匠性が高く建築家の間では人気があります。
ラミナム(LAMINAM):前述の通り、住宅では高価格帯になるため、上質志向の方向け。
■ 注意点と選び方のポイント
セラミックワークトップは魅力的な素材ですが、いくつかの注意点もあります。
⚠️ 硬すぎて食器が割れやすいことがある
⚠️まな板代わりに使うと、包丁も欠けてしまうことがある
⚠️ 重いため、キャビネット側の補強が必要な場合も
⚠️ メーカーによって価格や質感が異なるため比較検討が必須
👉 選ぶ際は、「予算」「使用頻度」「見た目の好み」「清掃性」などを総合的に判断することをおすすめします。
■ まとめ
セラミックワークトップは、デザイン性・耐久性・衛生性を兼ね備えた、現代の理想的なロングライフキッチン素材のひとつです。
見た目の美しさだけでなく、日々の調理を支える頼もしい存在。
メーカーによって特色が異なるので、ぜひショールームなどで実物を見比べながら、自分にぴったりのキッチンを見つけてみてください。
暮らしに寄り添うキッチンをご提案しています。