既存フォントじゃなくて作字にした理由

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こんにちは、同人活動や動画・配信向けの「作字ロゴデザイン」制作を中心に活動している蒼過 舞(あおか まい)です。
普段は気ままに文字を作ったり、好きなゲーム実況者さんのFAを描いたり、
同人誌のタイトルロゴや表紙まわりのデザインをお手伝いしたりしています。

今日は「なんで作字をしてるのか?」というお話を、
自分なりの経験や気持ちの変化を交えつつ、ゆるっと書いてみようと思います。



作字を知らなかったころの話

実は、デザインを始めた当初から作字をしていたわけではなく、むしろ最初はずっと既存のフォントを使っていました。
大学の卒業制作でフォントを作ったことはあるのですが、そのときはまだ「作字」という言葉すら知りませんでした。
そもそもその頃は文字を自分で作る、という発想自体が自分の中になく・・・。
表紙と合うかな?と思ったフォントを使ってレイアウトを組んで、なんとなくそれっぽく見えたらOK、という感じで制作していました。
(個人の二次創作なので、"なんとなく"で許されているのもありました)

表紙のデザインで作品の印象が変わることは分かっていましたが、「自分で作る」という発想には至らず、毎回どこかで妥協しながら進めていたような記憶があります。



既存フォントの限界

そんな中、知り合いの同人誌のデザインを手伝うことになり、タイトルロゴも担当しました。
しかし、既存のフォントを使ってレイアウトしても、どうにも「上手くないな」と感じてしまい…。
フォントベタ打ち(そのまま使う)ではないタイトルロゴを作るのが、ほとんど初めてだったのもあるのですが、それが理由で全体のデザインのクオリティが下がってるようにも見えました。
結局"その時の自分の限界"までしっかり作り込んで、最終的にはちゃんと納品できたのですが、それ以降もっと上手くなりたいと思うようになりました。

上手くなりたいなと思ってからいろんな人の文字デザインを見ていたとき、とあるデザイナーさんが作った、某アイドルのネームロゴに出会いました。
その作品は文字だけでその人のキャラクター性がにじみ出ていて、その人のことを何も知らなくても「こういうキャラなんだなー」とある程度検討がつくようなロゴでした。
作字で作られたそのロゴを初めて見た時、「文字でこんなに表現できるの!?」と衝撃を受けました。

その時に作字・タイポグラフィという言葉に出会い、それから自分でもやってみたい!と思い、手探りで作字を始めました。



「これだ!」と思えた瞬間

突然ですが、最近自分の同人誌を作りました。
何の話だよ!と思ったかもしれませんが、そのとき改めて作字の力を実感したので、書かせていただきました(笑)。

その時の本はタイトルが英語だったので、「この世の中には英語のフォントはたくさんあるし、ぴったり合うものがあるだろう」と思って、最初は既存フォントでいろいろ試していました。
(自分で全部作るのが大変すぎて、手が回らなかったのもありますが)
英語のフォントはアルファベット26文字+記号を作るだけで良いので、日本語のフォントよりも当然たくさんあります。
英語話者も世界的に多いですし、フォントの選択肢が多い分、「自分で作らなくても合うものがあるはず!」と・・・。

でも結局、何度も「なんか違うな~」となりました。
Adobe Fontsを開いて、DLしては試して、「うーん違うな・・・」を繰り返しました。
DL、実際に入れてみる、あれ?なんかフォント単体で見た時と全然イメージ違う!、他の探そう・・・のループです。
ご自身でサムネ等を作ってらっしゃる配信者さんなどは、わりとあるあるなんじゃないかと思います。

最終的に、納期を延ばして自分で文字を作ってみたら、「これだ!!」と思えるものになりました。
(今回は個人だから納期を延ばしましたが、印刷所の都合・イベントの都合などありますので、皆様は納期を守りましょう!笑)
全体の雰囲気ともぴったり合って、印刷所からあがってきた表紙を見た瞬間に、「作ってよかった~!!」と思えたし、自然と愛着がわきました。

実際に作った表紙がこちらです。
周年本作字投稿用_比較.png

既存フォントは綺麗に見えるけど、イマイチ個性が足りない感じがあるかと思います。

文字オンリーだとこんな感じです。↓
単体でも個性やインパクトがあるのが分かりますね。
周年本作字投稿用_文字オンリー.png



今、作字で大事にしていること

これまでいただいたご依頼は、主に同人誌のタイトルロゴでした。
その中で強く感じているのが、「本のデザインは、その人が“何を表現したいのか”があってこそ」ということです。

なので、まず最初にご依頼者様がその作品を通してどんな空気感や感情、関係性、世界観を届けたいのかを丁寧にヒアリングします。
時にはご依頼者様の作品を読ませていただいたり、もし何か原作があるものでしたら、そちらも世界観理解のために目を通しています。

「タイトルロゴ」は、“要”のようなもの。
パッと目に入るその一瞬で、その作品の空気や雰囲気を感じ取ってもらえるようにしたい。
だからこそ、既存フォントの加工だけでは届かないニュアンスを、作字という手段で表現したいと思っています。

制作に入る前には、どんな方向性の表現がその作品に合っているのかをじっくり考えるようにしています。
整っているかよりも、「作品を表現できているか」「想いが伝わるか」。
常に「作品らしさが出ているか」「それが伝わる表現になっているか」を意識しています。



依頼を受けて、"よかった"と思える瞬間

ラフをお渡しした際に、
「想像以上のものが来てびっくりした!」
「コンセプトを汲み取ってもらえて、自分の中でも表現したいことが明確になった」
といったお言葉をいただけると、本当にうれしくて、もっと良いものに仕上げよう!という気持ちが自然と湧いてきます。

また、ご依頼者様から
「ロゴのラフ見てから、一気に本文執筆が進みました!」
「自分の考えが整理されて、やりたいことがはっきり見えてきました」
といったご感想をいただけることもあります。

そんなふうに、ロゴをきっかけに作品づくりが前に進んだり、気持ちが動いたりすることが、
私にとって何より嬉しく、作っていてよかったと思えます。
ご依頼してくださる皆様、いつもありがとうございます!



というわけで、私は今日も楽しく作字をしています。
ココナラでサービスを出品しておりますので、ここまでの話で作字タイトルロゴについて気になった方は、ふらっと覗いてもらえたら嬉しいです。


あなたの作品の「しっくりくる」タイトルを、一緒に作れたら嬉しいです。
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