「なにが違うの?」~ボイストレーニングとボーカルレッスンの役割~

記事
音声・音楽
「ボイストレーニング」と「ボーカルレッスン」
似ているようで、実は少し役割が違います。

ボイストレーニングは、
“声を奏でる楽器そのもの”を作り上げていく作業。
呼吸・姿勢・響き・筋力など、
土台を整えていくイメージです。

一方、ボーカルレッスンは、
実際に歌詞のついた曲を歌いながら、
- リズム
- 音程
- 言葉の届け方
- 感情表現
などを磨いていく時間です。

さらに、歌唱指導になると、
“作品の一部として届ける”ための練習になっていきます。
誰と、どんなハーモニーを作るのか。
作品全体の中で、声をどう存在させるのか。
そんなことも大切になってきます。

ただ、実際のレッスンでは、
これらを完全に切り離して行うことは、あまりありません。

ボイストレーニングによって呼吸力や発声力はついてきているのに、
歌になると急に力みが出てしまうこともあります。

ボイストレーニングで使う音階は、
ある程度規則的な音の並びになっているので、
次を予測しながら声を出しやすいのです。

でも、曲はそうではありません。
音程も、リズムも、言葉の流れも変化していく。
そこに感情も加わるので、
途端に発声のバランスが崩れてしまうことがあります。

だからこそ、
基礎を大切にしながらも、
“体という楽器を臨機応変に使う”
という感覚が必要になってくるのです。

歌は、
基礎練習だけではなく、
「楽器をどう使うか」というテクニックも必要。
ボーカルレッスンは、そのための要素が大きく含まれているといえるでしょう。

そして、
声を奏でる“楽器”である体も、
誰ひとり同じではありません。

骨格も、筋力も、呼吸のクセも、人それぞれ。
体は、「世界にひとつの音色を奏でる楽器」
次回は、そんなお話を書いてみようと思います。
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