統合型スピーキングが思いのほか簡単だった話

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TOEFL のスピーキング試験。以下のたった4種類です。


1. 自分の意見とその理由を 45 秒で録音する問題

2. 大学での出来事について、(1) 読み、(2) 聞き、(3) 聞いた内容を 60 秒で録音する問題

3. 大学の講義について、(1) 読み、(2) 聞き、(3) 聞いた内容を 60 秒で録音する問題。主に理系。

4. 3. 同様。主に文系。

上の4種類の問題が2回ずつ出題され、大問の合計数は8問です。1つ目のタイプの問題以外は全て聞いた内容について自分の声で話すことにより答案を作成し、それを録音することで答案の提出が完了となります。ということは事実上リスニングの試験なんですね。聞いた内容について話すので、聞けていない場合は話せないからです。

TOEFL スピーキングの大半、4つある種類の問題のうち3つの種類の問題は全て聞いた内容をまとめ、それを自分の声で話し、録音することで答案を提出するタイプの問題です。

ですが、これが意外に易しかった!今回は上記のうちタイプ3の問題を事例にお話しいたします。

昆虫がどう身を守るのか

をテーマにした問題が出題元の ETS から公表されています。いかに捕食者( predator )に食べられないようにするかというテーマです。

そうした内容の英文を読みます。次にその内容に関する講義を聞きます。そして聞いた内容についてまとめます。

読む方の英文には大体こんなことが書いてあります。

revealing coloration というキーワード。

これが意味するところは、coloration ですから、カラー、色ですよね。色を使うというのです。それを reveal する、つまりは見せるということですね。色を見せることで自分が食べられないようにするというのです。

ではどうするか。普段は外側にはくすんだ色 ( dull color ) を見せる。それで迷彩服効果を生む。目立たない色で敵から見つからないようにするということですね。

しかしいざ敵に見つかった!そして敵が自分を食べに来る!そうしたらどうするかというと、今度は体の一部を翻して明るい色 ( bright color ) を見せる。これを突如としてやる。すると、敵はその明るさで目が眩み、一瞬たじろぐ。その隙に逃げる、という話です。

このくらいの内容です。全ての単語の意味を知らなくてもこのくらいの大意を掴むのは簡単です。

で、次に講義の音声が聞こえてきます。

There’s a large tropical insect called the peanut bug

から始まる講義。「ピーナッ・バグ」と呼ばれる熱帯の昆虫。これがどうするかというと、普段は迷彩効果のある色が front wings を覆っているので、見つかりにくい。しかしいざ敵が来たら羽を広げて back wings を見せる。そこには bright, colorful spots が描かれている。するとその、big, bright colors が surprise the predator し、give the peanut bug a chance to get away するそうです。

次の例が蝶々( butterfly )。morpho butterfly と呼ばれる蝶々だそうですが、その wings の一部が shinyreflects a lot of sunlight するそうで、鳥に狙われた時、morpho butterfly が逃げ出そうと羽を広げるとその眩しい部分が鳥の目をくらませることになる。そしてそれが逃走成功の可能性を高めるんだそうです。


ここで設問。

the peanut bug the morpho butterfly の例を用いて revealing coloration の概念を説明せよ。準備時間 30 秒、録音時間 60 秒。


簡単じゃないですか?

捕食者に襲われた時には、普段隠されている明るい(まぶしい)色をした羽の部分を見せることにより、捕食者の目をくらませ、その隙に逃げる戦術が revealing coloration なのですから。そうです。わかるんです。でもわかることとできることは違うんですよね。こんな簡単なことなのに、いざ 60 秒で話せとなると、しどろもどろになる。わかっているのに話せない。悔しいですよね。

そこで話しやすくするためのステップを、日本語ではなく、実際の答案を使ってご一緒に積み上げて参りましょう。

これだけ話せれば OK !

(1) 
Revealing coloration 
can be explained as 
a defense strategy 
to avoid predators 

(2)
by 
suddenly
showing bright colors 

(3)
that were hidden 
before.

この後ろの方になればなるほど、言えなかったら言わなくていい部分です。最初に重要なことを言い、後ろの方は言えたら言うようにして、スピーキング答案作成上のリスクを減らしました。(1) は必ず言わなければならないところ、(2) は言えたら言うところ、(3) はまだまだ話し続けられますよ、と言う余裕を採点者にアピールするところと考えられて下さい。

さて、講義音声で聞こえてきた2つの種類の昆虫を答案に含めることが答案作成条件でした。ここで「きちんと講義を聞き取れていますよ」ということを採点者にアピールするパートです。以下の部分が話せれば加点されると考えられて下さい。

The peanut bug 
is a good example. 

Its dull-colored front wings 
blend with its surroundings, 
but 
its back wings 
have bright, colorful spots
that are usually hidden. 

When a predator attacks, 
the peanut bug
suddenly 
opens its back wings 
to reveal the bright spots. 

It startles, or surprises,
the predator
and 
gives the bug 
a chance to escape. 

A second example 
is seen
in the morpho butterfly

The morpho butterfly 
hides the shiny parts 
of its wings 
when resting. 

However, 
when a bird attacks, 
the butterfly 
flies away 
and
flashes the shiny parts 
of its wings,
reflecting sunlight 
in a way that 
confuses the bird. 

This makes it hard 
for the bird
to follow the butterfly, 
allowing it to get away. 

ここまで話せればスピーキングテストでは上出来。太字の部分だけでも話せれば点が入ります。ここから先は時間が余った時のダメ押し。 

Both examples show 
that revealing coloration 
works 
by 
surprising 
or 
confusing 
predators 
with sudden bright colors, 
helping the prey 
avoid being caught.

下の方に行けば行くほど、仮に話せなくてもほぼ問題ありません。太字の部分が話せれば、30点中、20点ぐらいまでなら間違いなく入ります。

ではどうやったら話せるようになるか。模範解答の音読から始めてみて下さい。すると、どの模範解答にも共通する部分がテンプレートとなって頭に残ります。このテンプレートを使えば、別の内容が出題されても、テンプレート内に別の内容をうまく挿入することができ、答案作成が楽になっていきます。

このプロセスをご一緒に経験するお手伝いをするセッションを作りました。よろしかったらどうぞ。








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