今はいいけど、奇抜な注文住宅ってどうなの??

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コラム

狭小敷地に建つ一軒家

たまたま目にしたお宅訪問的なテレビ番組。そこに映っていたのは、接道距離6mほどのウナギの寝床様の土地に建つ3階建てクラスの住宅。

訪問してきたタレントと家主が、一緒に内部を披露していましたが、スキップフロアを何層にも重ねたような複雑なプランでした。
平面的な広がりを求めることができないので、立体的に層を重ねて有効な床面積を確保するやり方です。
閉鎖的な空間だと採光が確保できないので、各部屋はオープンが基本。上層からの光を下層まで取り込むように良く考えられています。

「家族の一体感が得られる」とか、「どこにいても子供の様子が見えるので安心」とか、まだお子さんも小さく若いご夫婦は我が家を絶賛していましたが、果たして将来に渡っても心地よく住み続けられるのかどうか…。

今は小さくても、子供はすぐ大きくなる

これ、ホントですよ!子供ってすぐ大きくなる…。本人も勿論のこと、洋服も靴もだんだん大きくなる。そして学年が上がるごとに持ち物も増えていくんです。
限られた収納スペースを上手に使わないと、部屋に溢れてきたら居場所がなくなっちゃいますよね。設計時点から住み続けることを意識して、家族のカタチや生活スタイルが変わっていくことを想像しないとダメなのです。

成長した子供たちは、自分の時間を大切にするようになります。どこにいても親の目が届くというのは、良いことでもあり悪いことでもある。子供の成長には孤独な時間も欠かせないような気がします。
そして単純に、この空間に大人4人が生活することを想像すると、ちょっと窮屈そうだなぁ…。

そして、自分たちも老いていく

住宅におけるバリアフリー化は、今はもう当たり前の感覚です。それに逆行するように、敢えて段差を作っているのですから危険は承知の上でしょうが、移動が億劫に感じてしまう時がやってくるかもしれません。

段差によって区切られたそれぞれの床面は狭く、家事労働を軽減する人気のお掃除ロボットも有効に使え無さそう…。勿論、適度な段差は良い運動になるので、それを愉しむような心持ちで住み続けられれば、自分たちにとっては最高の我が家になるでしょう。
でもそれは、自分たちにとって、だけの話です。

思い入れたっぷりの中古の注文住宅、買う??

自由設計の注文住宅は、建築主の希望をたくさん取り入れることができますが、それが万人にウケるかと言うとそうでもない。あまりにも奇抜な家や、平面プランが一般的ではない家は注意が必要です。
自分が買主としてその家を買ったら、どんな日常生活が待っているのか、現在と将来についてよく考えないとダメですよ。
平面プランが面白そうとか、有名な建築家が作ったとか、予算的に割安だとか、そんな雑念に惑わされないように、自分本位で決断することが一番大事なんですからね。


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