“新しいドラマを見る気力がなくて、同じ作品ばかり見てしまう”あなたへ。心理学が教える“知っている安心”の大切さ

“新しいドラマを見る気力がなくて、同じ作品ばかり見てしまう”あなたへ。心理学が教える“知っている安心”の大切さ

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コラム

見たい作品はたくさんあるのに

金曜日の夜、ようやく一週間の仕事が終わった。
せっかくだから、新しいドラマでも見ようと思って動画配信サービスを開く。
気になる作品はいくつもある。
でも、あらすじを読んだり、予告編を見たりしているうちに、何となく面倒になってくる。
結局、何度も見たことのあるドラマを再生する。
次に何が起こるかも、結末がどうなるかも知っている。
それなのに、不思議と落ち着く。
「また同じものを見てしまった」と思いながら、少しほっとしている自分がいます。

知っている物語には、安心できる理由がある

私たちは、先の見通しが立つことで安心することがあります。
初めて見る作品では、登場人物を覚え、物語を理解し、次の展開を追いかけます。
それが楽しいときもありますが、疲れているときには負担になることもあります。
一方、見慣れた作品なら、これから何が起こるのかを知っています。
緊張する場面があっても、その先の展開まで分かっている。
心理学では、慣れ親しんだものに安心感を覚えることがあると考えます。
同じ作品を繰り返し見ることも、そんな心の働きと関係しているのかもしれません。

新しいものを楽しめない日があってもいい

そんなとき、「せっかくの休日なのに、時間を無駄にした」と思う必要はありません。
新しい作品に出会うことだけが、楽しみではないからです。
好きな場面をもう一度見る。
お気に入りの台詞を聞く。
何度も見た結末に、また少し感動する。
そこには、初めて見るときとは違う楽しさがあります。
ただ、以前は好きだったことまで楽しめなくなっているなら、疲れや気分の落ち込みが続いていないか、少し気にかけてみてもよいでしょう。
今の自分が何を求めているのかは、日によって違うものです。

いつもの物語に戻りたくなるとき

考えてみれば、私たちは日常生活でも、慣れ親しんだものに安心することがあります。
いつもの喫茶店、いつもの席、いつもの帰り道。
そこには、新しい発見がなくても心地よい時間があります。
人との会話も、少し似ているのかもしれません。
毎回、面白い話をしたり、新しい話題を用意したりする必要はありません。
何度も話したことを、また話したくなる日もあるでしょう。
同じ話でも、その日の気持ちは以前と違うかもしれません。
新しい何かを見つけることだけでなく、安心して戻れる場所があることも、私たちの心には大切なのだと思います。

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