“予定が変わるだけで、どっと疲れる”あなたへ。心理学が教える“切り替えに時間がかかる心”の扱い方

“予定が変わるだけで、どっと疲れる”あなたへ。心理学が教える“切り替えに時間がかかる心”の扱い方

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コラム

予定変更は、小さなことなのに妙に疲れる

楽しみにしていた予定が延期になった。
午後から出かけるつもりだったのに、急に時間が変わった。
それだけなのに、なんとなく一日が崩れたような気持ちになることがあります。
別に大きなトラブルではないと分かっている。
変更後の予定にも対応できる。
それなのに、しばらく何も手につかなかったり、妙にイライラしたりする。
そして、「これくらいで疲れるなんて」と自分に腹が立つこともあります。
でも、心にとって予定は、単なる時刻表ではないのです。

心は、予定より少し先に動き始めている

臨床心理学では、人はこれから起こることを予想しながら、気持ちや行動を準備していると考えます。
友人と会うなら、どんな話をしようかと少し考える。
仕事なら、そこへ向けて気持ちを整える。
家で休む予定なら、「今日はゆっくりできる」と心も休む準備を始めます。
つまり、予定が変わると、まだ起きていない出来事だけでなく、すでに始まっていた心の準備も変更することになります。
切り替えに時間がかかるのは、融通がきかないからではなく、一度向けた心を別の方向へ戻している途中なのかもしれません。

すぐ切り替えようとせず、“いったん終わらせる”

予定が変わったとき、「はい、次」とすぐ別の行動へ移ろうとすると、かえって心がついてこないことがあります。
そんなときは、「楽しみにしていたから残念だな」「今日はこう過ごすつもりだったんだな」と、一度その予定を終わらせてみてください。
五分だけ座る。
飲み物を一杯飲む。
新しい予定を書き直す。
小さな区切りを入れるだけでも、心は次へ動きやすくなります。
切り替えるとは、さっきまでの気持ちを消すことではなく、一度きちんと置いてから次へ進むことなのだと思います。

“変更が苦手”の奥にあるものを話してみる

予定変更のたびに強く疲れるなら、「何が一番しんどいのだろう」と考えてみるのも一つです。
見通しがなくなることなのか。
自分のペースを乱されることなのか。
楽しみにしていた気持ちの行き場がなくなることなのか。
ひとりでは分かりにくければ、「予定が変わるだけで、すごく疲れてしまう」と誰かに話してみても構いません。
話しているうちに、予定そのものより、急に合わせなければならないことをずっと頑張ってきた自分に気づく場合があります。
すぐに切り替えられない日があっても大丈夫です。
心にも、次の予定へ向かうための少しの時間が必要なのだと思います。

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