“どっちを選んでも後悔しそう”と決められないあなたへ。心理学が教える“正解を探しすぎる心”のほどき方

“どっちを選んでも後悔しそう”と決められないあなたへ。心理学が教える“正解を探しすぎる心”のほどき方

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コラム

決めたいのに、考えるほど分からなくなる

転職するか、今の職場に残るか。
誘いを受けるか、断るか。
買うか、もう少し待つか。
選択肢を前にすると、「あとで後悔しないほうを選びたい」と何度も考えてしまうことがあります。
メリットとデメリットを書き出しても、検索しても、人に意見を聞いても決められない。
それどころか、情報が増えるほど「こっちにも問題がある」と不安になります。
慎重に考えることは大切です。
ただ、決められない苦しさの中には、選択そのものより「間違えてはいけない」という怖さが隠れていることがあります。

正解を探すほど、決断は難しくなることがある

臨床心理学では、人が迷うとき、選択肢の条件だけでなく、その選択によって生じる感情にも目を向けます。
失敗したら自分を責めそう。
人に「あっちを選べばよかったのに」と思われたくない。
失ったほうを後悔するのが怖い。
そんな気持ちが強いと、「絶対に後悔しない選択」を探したくなります。
けれど、未来のことを完全に予測することはできません。
どちらにも良いところと困るところがあるから迷っているのです。
決められないのは、判断力がないからではなく、間違ったときの痛みまで先回りして避けようとしているのかもしれません。

「正しいほう」ではなく「今の自分が引き受けられるほう」を考える

迷ったときは、「どちらが正解か」ではなく、「今の自分は、どちらなら引き受けられそうか」と問い直してみてください。
どちらを選んでも、不安は少し残るかもしれません。
選ばなかったほうが気になる日もあるでしょう。
それでも、「今の自分は何を大切にしたいのか」「どんな負担なら受け止められるのか」を考えると、判断の軸が少し自分の側へ戻ってきます。
決断とは、未来を完璧に当てることではありません。
不確かなままでも、自分なりの理由を持って一歩を選ぶことなのだと思います。

決めるためではなく、迷っている自分を整理するために話してもいい

大きな選択ほど、ひとりで考えていると同じ場所を何度も回ってしまうことがあります。
そんなときは、誰かに答えを決めてもらうのではなく、「なぜこんなに決めるのが怖いのか」を話してみる方法があります。
話しているうちに、本当に迷っていたのは条件ではなく、失敗した自分を許せるかどうかだったと気づくこともあります。
相談は、「どっちにすればいいですか」と正解をもらうためだけのものではありません。
自分が何を怖がり、何を大切にしたいのかを一緒に整理する時間にもなります。
迷っている自分を責めるより、その迷いが何を守ろうとしているのかを少し聞いてあげてもよいのだと思います。

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