“こんなことで相談していいのかな”と思うあなたへ。心理学が教える“悩みに資格を求める心”のほどき方

“こんなことで相談していいのかな”と思うあなたへ。心理学が教える“悩みに資格を求める心”のほどき方

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コラム

「もっと深刻な人が相談するもの」と思ってしまう

仕事に行けないわけではない。
眠れないほどでもない。
人間関係にも、それなりに対応できている。
だから、誰かに相談しようとしても、「この程度で話を聞いてもらうのは大げさかな」と思ってしまうことがあります。
もう少しつらくなってから。
自分でどうにもできなくなってから。
そう考えているうちに、同じことを何週間も一人で考え続けてしまう。
でも、相談するために「十分につらい状態」になる必要はありません。

悩みの大きさを証明しようとすると、つらさが見えなくなる

臨床心理学では、出来事の大きさだけでなく、その人がそれをどう経験しているかを大切にします。
同じ出来事でも、平気な人もいれば、強く心に残る人もいます。
それなのに、「もっと大変な人がいる」「これくらい普通だ」と比べていると、自分が感じているしんどさを後回しにしてしまいます。
悩みには、相談してよいかどうかを決める客観的な点数があるわけではありません。
「最近、このことを何度も考えてしまう」というだけでも、心が何かを気にしている十分なサインです。

答えがなくても、“気になっている”から話していい

相談というと、深刻な問題を持っていき、何か解決策をもらうものだと思われがちです。
けれど、「自分でも何が引っかかっているのか分からない」状態から話しても構いません。
職場の人の一言が妙に残っている。
恋人との関係に小さな違和感がある。
最近なんとなく気持ちが晴れない。
そんな段階で言葉にしてみると、自分が思っていた以上に我慢していたことに気づく場合があります。
相談する理由は、「大問題だから」ではなく、「少し整理したいから」でもよいのです。

“相談するほどではない”と思ったときこそ

「こんなことで誰かの時間を使っていいのかな」と思う人ほど、かなり長い間、自分だけで何とかしてきたのかもしれません。
そんなときは、「相談するほどではないと思うんですが」と、その言葉ごと誰かに話してみてもよいでしょう。
話しているうちに、悩みの大きさではなく、自分にとって何がつらかったのかが見えてくることがあります。
問題が大きくなってからでなければ、人の力を借りられないわけではありません。
少し気になる。
少し疲れた。
少し話してみたい。
そのくらいのところから誰かと話せることが、心を守るひとつの方法なのだと思います。

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