“無理しないで”と言われると、なぜかもっと頑張ってしまう」あなたへ。心理学が教える“休んでいいを受け取れない心”のほどき方

“無理しないで”と言われると、なぜかもっと頑張ってしまう」あなたへ。心理学が教える“休んでいいを受け取れない心”のほどき方

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コラム

「無理しないで」が、休む合図にならない

忙しそうにしていると、「無理しないでね」と声をかけられることがあります。
本当なら、少し力を抜いてもよさそうな場面です。
ところが、「まだ大丈夫」「これくらいで疲れたと言ったら情けない」と、むしろ頑張ってしまう人がいます。
心配してもらったのだから、迷惑をかけないようにしようと思うこともあります。
そして、かなり疲れてから初めて、「あのとき休めばよかった」と気づく。
休むことを勧められても休めないのは、意志が強いからだけではないのかもしれません。

「休んでいい」を、心が信じられないことがある

臨床心理学では、私たちが自分をどのように扱うかには、これまでの人との関係や経験も影響すると考えます。
頑張ったときに褒められることが多かった。
弱音を吐くと、「みんな大変だから」と言われた。
誰かに迷惑をかけないようにすることを大切にしてきた。
そんな経験が重なると、「休むには十分な理由が必要だ」と感じることがあります。
誰かが「休んでいい」と言っても、心の中では別の自分が「まだ早い」と言っているのです。
その声が強ければ、疲れていることさえ自分で認めにくくなります。

限界ではなく、“少し疲れた”ところで止まってみる

休む基準を、「もう動けない」から少し手前に変えてみてください。
集中しにくくなった。
同じ文章を何度も読み直している。
人の言葉にいつもよりイライラする。
そんな小さな変化も、心や身体から届いている知らせです。
「まだできるか」ではなく、「このまま続けたら明日の自分はどうなるか」と考えてみるのもよいでしょう。
休むことは、頑張ることをやめる決断ではありません。
頑張れる自分を長く保つために、途中で力を戻す時間でもあります。

「休めない理由」を話してみると、見えてくることがある

休んだほうがよいと分かっているのに休めないとき、問題は休み方ではないことがあります。
休むと誰かに置いていかれる気がする。
役に立たなくなるのが怖い。
何もしない自分には価値がないように感じる。
そんな気持ちが隠れているなら、「どう休むか」より先に、それを言葉にしてみることも大切です。
一人では当たり前すぎて気づかなかった頑張り方が、誰かに話すことで見えてくることがあります。
「無理しないで」という言葉を、いつか本当に「今日はここまででいい」と受け取れるようになる。
そのためにも、まずは頑張り続けている自分の話を少し聞いてあげてもよいのだと思います。

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