“夜になると急に不安になる”あなたへ。心理学が教える“静かな時間に膨らむ心配”の扱い方

“夜になると急に不安になる”あなたへ。心理学が教える“静かな時間に膨らむ心配”の扱い方

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コラム

昼間は平気なのに、夜になると心細くなる

昼間は仕事や家事を普通にこなしていた。
誰かと話しているときには、それほど気にならなかった。
それなのに夜になり、ひとりで静かにしていると、急にいろいろなことが不安になることがあります。
仕事で言われた一言を思い出す。
将来のことを考える。
このままで大丈夫なのだろうかと、答えの出ないことばかり浮かんでくる。
昼間の自分と夜の自分が、まるで別人のように感じることもあります。
けれど、夜だけ心が弱くなったわけではありません。

静かになると、昼間しまっていた気持ちが出てくる

臨床心理学では、私たちは目の前のことに集中している間、別の気持ちをいったん脇に置くことがあると考えます。
仕事をしている。
人と話している。
電車に乗っている。
そんな時間には、心も周囲に合わせて動いています。
ところが夜になって刺激が減ると、昼間は気づかなかった心配や寂しさが表に出てくることがあります。
夜に不安になるのは、突然問題が増えたからではなく、昼間は聞こえにくかった心の声が聞こえている場合もあるのです。

夜に人生の結論を出さなくていい

不安になると、「これからどうすればいいのだろう」と答えを出したくなります。
けれど、疲れている夜に大きな問題を解決しようとすると、考えは悪い方向へ広がりやすくなります。
そんなときは、「これは明日の自分に渡す」と決めて、気になることを短くメモしてみてください。
温かい飲み物を飲む。
照明を少し落とす。
身体を横にする。
今夜やることは、人生を整理することではなく、明日まで心を休ませることです。
答えを出さずに眠ることも、ひとつの対処になります。

夜だからこそ、誰かに話したくなることもある

それでも、ひとりでいると考えが止まらない夜があります。
何が不安なのか、自分でもよく分からないこともあります。
そんなときは、「理由は分からないけれど、今ちょっとしんどい」と誰かに話してみてもよいのです。
話しているうちに、今日我慢したことや、本当は心細かったことが少しずつ言葉になる場合があります。
相談は、問題をきれいに整理してからするものではありません。
まとまらない気持ちを、まとまらないまま話してよい時間でもあります。
夜の不安をひとりで解決しようとせず、ときには誰かと一緒に眺めてみてもよいのだと思います。

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