“人のミスは許せるのに、自分のミスだけ引きずる”あなたへ。心理学が教える“心の採点者”の休ませ方

“人のミスは許せるのに、自分のミスだけ引きずる”あなたへ。心理学が教える“心の採点者”の休ませ方

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コラム

自分の失敗だけ、大きく見えてしまう

友人が言い間違えても、「そんなこともあるよ」と笑って受け流せる。
同僚が仕事を忘れても、「忙しかったのだろう」と事情を考えられる。
ところが、自分が同じような失敗をすると、いつまでも頭から離れなくなることがあります。
「どうして確認しなかったのだろう」
「周りから頼りない人だと思われたかもしれない」
何度も場面を思い返し、失敗した自分に厳しい判定を下してしまうのです。
人にはやさしくできるのに、自分にだけそれができない人は少なくありません。

厳しさは、失敗を防ぐために身についた

臨床心理学では、自分を厳しく評価する心にも、その人なりの役割があると考えます。
失敗しないように気をつける。
迷惑をかけないように準備する。
期待に応えられるよう努力する。
自分への厳しさによって、これまで多くのことを乗り越えてきた人もいるでしょう。
しかし、反省すればするほど成長できるとは限りません。
必要以上に責め続けると、次の失敗を恐れる気持ちが強くなり、かえって動きにくくなることがあります。

反省と自己否定を分けてみる

失敗したときは、「何が起きたか」と「自分をどう評価しているか」を分けてみてください。
連絡を一つ忘れたことは事実です。
しかし、「自分は何をしても駄目な人間だ」という結論は、事実そのものではありません。
直すべき点があることと、自分全体に価値がないことは別です。
友人が同じ失敗をしたら、どんな言葉をかけるだろうと考えてみるのもよいでしょう。
他人に向けられるやさしさを、自分にも少し分けることで、反省は次に生かせる形へ変わっていきます。

自分を責める声も、話すことで見えてくる

頭では「気にしすぎだ」と分かっていても、責める気持ちが止まらないことがあります。
そんなときは、失敗した出来事だけでなく、「何がそれほど怖かったのか」を誰かに話してみてください。
嫌われること。
期待を裏切ること。
役に立たない人だと思われること。
言葉にしていくうちに、苦しさの中心が失敗そのものではなかったと気づく場合があります。
自分に厳しい心を無理に追い払う必要はありません。
その心にも少し休んでもらいながら、失敗した自分を関係の外へ追い出さないことが大切なのだと思います。

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