“一度決めたら変えてはいけない”と思うあなたへ。心理学が教える“やめる選択”の受け止め方

“一度決めたら変えてはいけない”と思うあなたへ。心理学が教える“やめる選択”の受け止め方

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コラム

決めたことを変えるのが怖い

一度引き受けた仕事を断りたい。
始めた習い事をやめたい。
続けてきた関係から少し離れたい。
そう思っても、「自分で決めたのだから最後までやらなければ」と苦しくなることがあります。
途中で気持ちが変わるのは無責任な気がする。
相手をがっかりさせるのも怖い。
そのため、もう限界に近いのに、最初の決断を守り続けてしまいます。
けれど、決めたときの自分と、今の自分では、見えているものが違っている場合があります。

続けることで、自分の価値を守ろうとする

臨床心理学では、人は自分を一貫した存在として感じたい気持ちを持つと考えます。
途中でやめると、「根気がない」「信用されなくなる」と感じる人もいます。
特に、周囲の期待に応えようとしてきた人ほど、やめることを失敗のように受け止めやすくなります。
本当は疲れているのに、「まだ頑張れる」と自分に言い聞かせる。
それは、簡単に投げ出したいからではありません。
これまで誠実であろうとしてきた心が、自分の評価や関係を守ろうとしているのです。

選び直すことは、過去を否定することではない

途中で考えを変えても、最初の決断が間違いだったとは限りません。
実際に経験したからこそ、自分に合わないことが分かる場合もあります。
以前は必要だったものが、今は負担になっていることもあります。
大切なのは、「続けられるか」だけではなく、「続けることで何を失っているか」を確かめることです。
時間。
心の余裕。
身体の調子。
それらを守るために選び直すことも、十分に責任のある判断です。

“やめたい理由”を誰かと整理してみる

やめるか続けるかをひとりで考えていると、罪悪感ばかりが大きくなることがあります。
そんなときは、「何がつらいのか」「何を恐れて続けているのか」を言葉にしてみてください。
本当に続けたいのか。
相手を失望させたくないだけなのか。
疲れている今だけ休みたいのか。
誰かに話しながら整理すると、やめたい気持ちの奥にある本音が見えてくることがあります。
決断を変えることは、逃げることとは限りません。
今の自分に合う道へ、もう一度選び直すことなのだと思います。

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