この頃、自分が成長したなと思うのは、
外に癒しを求めなくなったことです。
ただ月を見上げて、素直に「綺麗だ」と思える――
そんなふうに感じられるようになったことは、
私にとって本当に大きな収穫でした。
今の私は、誰かに癒してもらうのではなく、
自分の心の中でそっと昇華できるようになりました。
……これは単純に、年齢を重ねたからかもしれません。
若い頃の私は、誰かに話を聞いてもらいたくて、
カウンセリングや心療内科に通ったこともありました。
けれど、そこでは鼻で笑われたり、
薬を出されて終わったりすることが多く、
心は満たされないままでした。
寂しさを埋めたくて、
幸せとは言いがたい恋愛に走ったこともありました。
それでも満たされず、心はますます渇いていきました。
やがて私は、宗教に心を向けるようになりました。
といっても、特定の宗教に入信したわけではなく、
神社仏閣を巡る旅をするようになったのです。
けれど――
どれだけ神社を巡っても、
心の奥にある寂しさは、埋まりませんでした。
結婚してからも、
伊勢神宮を夫婦で訪れたり、お遍路にも挑戦しました。
それでも、根本的な孤独は消えなかったのです。
最終的には、子どもが授からなかったことを理由に、
跡取りを望む家を出ることになりました。
病気がちな自分を抱えながら、
「私は何のために生きているんだろう」
そんな問いを胸に、占い師への道を歩みはじめました。
そして、ようやく気づいたのです。
――「人生は、自分自身の行動でしか変えられない」ということに。
私は、自分を変えようとするタスクに、
今までずっと苦手意識を持っていました。
けれど、ふと月を見上げたとき、
「月にお願いしてみよう」――そんな発想が生まれたのです。
新月と満月に、そっと願いを託す。
ガツガツと努力するのではなく、
静かに、優しく、夢に向かう方法。
これは、私にぴったりのスタイルでした。
昨日は新月でしたが、
あいにく雨で月は見えませんでした。
それでも私は、自分の未来を想像し、
胸の中で優しく願うことができました。
次は満月に向けて。
今あるものに感謝し、手放し、
新しい光を迎える準備をしようと思います。
気づけば――
私の人生を長い間支配していた"寂しさ"は、
そっと姿を消していました。
静かに寄り添ってくれるお月様に、
心からありがとうを伝えたいと思います。
「願いを叶えてくれるのは、奇跡じゃない。
願いを信じ続ける、自分自身の力。
優しい月の光に見守られながら、これからも歩いていきます。」