心に刺さった一言
最近、稲盛和夫さんの『どう生きるか、何故生きるか』をオーディブルで聴いた。静かに語られるその言葉の一つひとつが、自分の中の“当たり前”を揺さぶってくる。
とくに心に残ったのは、
「運命はあらかじめ決まっている。しかし、行いによってそれを変えることができる」
という趣旨の言葉だ。
因果応報は本当にあるのか?
「良いことをすれば、良くなる。悪いことをすれば、悪くなる。」あまりにも当たり前のことのように聞こえるが、実際にはその“良いこと”を続けるのは、そう簡単ではない。
誰かに優しくしたあと、「なんで自分だけが損してるんだろう?」と思ったことがある。正しいと思うことをしたのに、報われないと感じたこともある。だけど、それでも――。
誰かの役に立つことができていれば、それが返ってくるかもしれない。けれど、「返ってくる」と思ってその行動をしてはいけない。
この言葉に、ハッとさせられた。
「働く」という成長の場
稲盛さんは「労働によって、心が磨かれていく」とも語っていた。たしかに、働くことで自分の未熟さや弱さに何度も直面してきた。
悩んだり、怒ったり、落ち込んだり。それでも、誠実に取り組もうとするなかで、少しずつ自分が変わっていくのを感じる。仕事とは、社会への貢献であると同時に、自分の魂を磨く機会でもあるのだ。
運命は、変えられる
運命は、決まっている。けれど、行いによって変えることができる。
この考え方はとてもシンプルで、そして、希望がある。
自分の選ぶ言葉、自分の選ぶ行動、自分の選ぶ視点――そのひとつひとつが、未来の自分の運命をつくっている。
今日の行いが、未来の自分をつくる
日々の中で、選べる場面はたくさんある。誰かに優しくできるか。逃げずに向き合えるか。愚痴をこぼす代わりに、ひとつ感謝を見つけられるか。
正しさや完璧さではなく、ただ“良い方向”を選び続けること。その積み重ねが、運命を変えるのだと、今は信じている。