元彼の未読より、猫の無言の背中の方がしんどいときがある。

元彼の未読より、猫の無言の背中の方がしんどいときがある。

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「既読すらつかない…」
スマホを握りしめ、ため息をひとつ。
胸の奥がスカスカする夜、そっとベッドの端に腰かける。

そこには——猫の後ろ姿。
まるで壁みたいにピタッと背中を向け、
耳だけが私の気配を察してわずかにピクッ。
…でも振り向かない。

しっぽは、ゆっくりゆっくり左右に揺れて、
「今はかまわないで」の合図を淡々と送ってくる。
目は細く閉じられ、口元はほんのり満足げ。
——あぁ、この安定感。
でも、今の私にはちょっと刺さる。

その瞬間、私は思った。
「未読スルーより、この背中の方がしんどい…!」

猫の背中が突きつける現実

気分が乗らなきゃ振り向かない
 恋人なら返信くれるかもしれない。でも猫は容赦なくマイペース。

沈黙は愛情の証(たぶん)
 背中を見せるのは信頼してるから。…でも失恋直後には地味に響く。

ごはんの時間だけフルスピードで来る
 目をキラキラさせて駆け寄ってくるのはカリカリの時だけ。現金すぎる。

刺さるけど、笑える
元彼の未読は、終わった恋の証。
猫の背中は、変わらない日常の象徴。

その背中は、私にこう言っているようだ。
「あんたの恋は終わったけど、私のカリカリは続くから」

そして私は、しっぽのゆるやかな揺れを眺めながら、
少しずつ心のスピードを猫に合わせていく。
失恋の夜も、猫の背中にくっついて眠れば、
朝にはほんのり笑える自分がいる。

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