人から言われたひと言が、いつまでも頭から離れない。
「どうして、あんなことを言うの?」
「私は傷つけられた!」
思い出すたびに腹が立ったり、自分が嫌になったりしていませんか?
以前の私も、そうでした。
褒められれば飛び上がるほど嬉しいのに、少し否定されると、自分のすべてを否定されたように感じていました。
他人から認められることが、私自身の存在価値だと思っていたのです。
否定されると、存在そのものが傷つくように感じた
私は子どもの頃、父から叩かれることがありました。
理由も分からず怒られ、ただ怖かった。
幼い私は「私は存在そのものを否定されているんだ」と受け取っていました。
大人になっても、その思いは残っていました。
誰かが違う意見を言うだけで、私自身が否定されたように感じる。
人前で話すのも怖く、人の反応に振り回されていました。
勇気を出して話したのに、傷つけられたと思った
心理学の勉強会で、私は自分の大切な気づきを発表しました。
子どもの頃の私は、かわいそうな自分を心配してもらうことが愛情だと思っていた。
でも、信じて見守ることも愛情なのだと気づいたのです。
人前で話すのは苦手でしたが、勇気を出しました。
最初は受け止めてもらえたと思い、安心していました。
ところが、次の人がこんな趣旨のことを言ったのです。
「あなたの話は重くて、よく分からなかったから、今度は分かりやすい話を私がしますね」
悔しかった。悲しかった。
「私の話をバカにした!」
恥ずかしくて、その場から逃げたくなりました。
私が実践した3つの考え方
① 傷ついた気持ちを認める
「ああ、悲しかったね」
「勇気を出したのに、分かってもらえなくて悔しかったね」
まずは、そうやって自分の気持ちを認めました。
私はみんなに分かってほしかった。認めてほしかった。
その期待があったから、あんなに傷ついたのです。
② 自分の「被害者意識」に気づく
あのときの私は、「私が正しい。あの人が間違っている!」と怒っていました。
私は、自分を被害者、相手を加害者として見ていたのです。
私には、かわいそうな自分でいると、心配してもらえて愛情を感じられるという、長年の心のクセがありました。
相手を悪者にして、自分の正しさを守ろうとしていたのです。
「また、この考え方をしているな」
そう気づき、自分の怒りを認めることが、私には必要でした。
③ 相手の感想と自分の価値を分ける
私にとって大切な話でも、相手には分かりにくかったのかもしれません。
実際、別の参加者は「とても感銘を受けた」と伝えてくれました。
同じ話でも、受け取り方は違う。
相手も自由。私も自由。
私は怖かった人前で、自分の気づきを話せた。
その勇気を、私自身が認めてあげればよかったのです。
傷つきやすさの奥には、もっと深い怒りがあった
でも、考え方を変えるだけでは、同じ反応を繰り返していました。
私の心の奥には、父や母に「傷つけられた」という怒りが残っていたからです。
「私は、誰に、何を傷つけられたと思って、こんなにも怒っていたのだろう?」
「本当は、どうしてほしかったんだろう?」
その思いを見つめるうちに、子どもの頃には分からなかった父母なりの思いや愛情にも、少しずつ気づきました。
もちろん、叩かれて怖かったことが、なかったことになるわけではありません。
その深い部分に向き合わない限り、根本的な解決は望めない。
私は、自分の経験からそう考えています。
今も思考のクセが出ることはあります。
でも「これは、今の相手への怒り? それとも昔の思い?」と自分に問いかけられるようになりました。
すると、相手の言葉だけで自分の価値を決め、いつまでも怒り続けることが減っていったのです。
自分の機嫌は、自分で取ってあげる。
私は、これが心を大人にすること、自分軸で生きることなのだと思っています。
一人で抱えず、話してみませんか?
今、誰かの言葉が忘れられなくても、焦って答えを出さなくて大丈夫です。
「私は何に傷ついたんだろう?」
「本当は、どうしてほしかったんだろう?」
その気持ちを、一緒に整理してみませんか。
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まとまらない気持ちも、そのままお聞かせください。
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