歌ってみたのMIXをしてきて、たまに出会うのが「音符が詰まっているフレーズを、なんとなくぐちゃっと歌われている」ケースです。
MIX師の方は「あーね」となったはず。
確かに、早口のフレーズを完璧に歌うのは難しいですよね。
【冒頭から早口で始まる代表曲】
しかし、MIXをする側からすると、雰囲気で歌えているかどうかより「何を歌っているのかがきちんと分かること」の方が大切な場合があります。
例えば、先ほどの早口楽曲冒頭のフレーズより
「もがいた」
と4つの音符に、1文字ずつ歌詞が入っております。
多少タイミングがズレていても、「も」「が」「い」「た」と、それぞれの音が分かるように歌われていれば、MIX時にタイミングを調整する事が出来ます。
一方で、早口に飲み込まれ流れるように
「もがあた」「もがった」
などと、音や発音をまとめてしまったり、違った発音で流してしまうと、どの音にどの発音が対応しているのか分かりにくくなります。
そうなると、MIXでタイミングを直したくても、そもそも素材として残っている情報が少ないため、出来る事に限界があります。
なので、
「流れるように歌ってはいるが、それはそれで修正の必要がないくらいクオリティが高い」
「修正が必要ないくらい完璧に歌い上げる」
ことが理想ですが、やはり難しいと場合も多いと思うので、
「音程が多少不安定でもいい」
「タイミングがズレてもいい」
「でも、歌詞に対応する音はできるだけ一つずつ残して歌う」
これを意識するだけでも、仕上がりが大きく変わる可能性が高いです。
「MIXで直してもらえるから適当に歌ってもいけるだろう!」というより、
「MIXで直せる部分を、ちゃんと素材として残しておく」
というイメージです。
早口が苦手で、どうしても綺麗に歌えない……という方も大丈夫です。
完璧に歌うことより、まずは“何と歌ったのかが分かる歌い方”を意識してみてください。
歌の上手さだけではなく、MIXで扱いやすい素材にすることも、実はクオリティを上げる大切なポイントです。
歌ってみたMIXのご相談も、お気軽にどうぞ。