依頼をするとき、
「この部分をもう少しこうしてほしい」
といった修正のお願いをすることは、もちろん問題ありません。
むしろ、完成イメージが明確にある場合には遠慮をせずにお伝えいただいたほうが、良い作品に近づく可能性が高いです。
ただここでひとつ注意すべきポイントがあります。
それは、
『伝え方』
です。
ある程度実践のあるMIX師は、基本的に複数のご依頼を並行して制作している場合が多いです。
実際に今現在も、複数の方から同時にMIXや作曲・編曲などのご依頼を並行していただいおります。
その中には、音源の準備もとても丁寧で、細かい部分までこだわりながら、言葉遣いややり取りもすごく丁寧な方がいます。
一方で、完成したデモに対して
少し強く感じる口調や伝え方をされる方も稀にいらっしゃいます。
もちろん、これは「修正依頼をするな」という話ではありません。
例えば、
『ボーカルをもう少し前に出して欲しい』
という、ご要望があったとします。
その際に、
「素人の意見で大変恐縮なのですが、私には少しボーカルが引っ込んでいるように聴こえておりす。もし可能であれば、ボーカルを前に出すような修正をしていただく事は可能でしょうか。また専門的に今のバランスの方が聴こえが良い場合はこのままで問題ございません。大変お手数ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。」
と言われるのと、
「声が奥に引っ込み過ぎていて驚愕です。この曲は声がもっと前に出ている曲なので、それでお願いします。」
と言われるのでは、同じ要望でも受け取る印象はかなり違います。
ちなみに、内容は変えておりますが本当にこれくらい差がある内容が別の方から同時に来る事があります。
実際はもっと酷い内容な場合もあります。
ここで少し意識をしていただきたいのが、
あなたの対応は、あなた一人だけを見て判断されているとは限らない。
ということです。
依頼する側からすると、
「単発の依頼だし、今回ちゃんと納品されればそれでいい」
と思うかもしれません。
しかし、制作側は同じサービスを利用している他の方とも同時にやり取りしています。
その中で、
・音源を丁寧に準備してくれる
・要望を具体的に伝えてくれる
・修正点も丁寧に伝えてくれる
・完成したらきちんとお礼を伝えてくれる
という方がいる一方で、
・音源の準備が雑
・要望が抽象的
・言葉遣いが強い
・やり取り全体が雑
という方がいたら、どうしても「この人とはまた仕事をしたいな」と思えるかどうかに差が出ることがあります。
これはMIX師に限った話ではないと思います。
人と人が一緒に何かを作る以上、技術だけではなく、コミュニケーションも仕事の一部です。
そして、丁寧に接することは、
「MIX師に気を遣って、何も言わない」
という意味ではありません。
「ここをもっとこうしたい」
「この部分はイメージと違う」
ということは、どんどん伝えて大丈夫です。
ただ、
何を伝えるかだけではなく、どう伝えるか。
ここを少し意識してもらえると、制作する側も意図を汲み取りやすくなります。
そして結果的に、作品をより良い方向へ一緒に持っていきやすくなると思います。
僕自身も、ありがたいことに何度もリピートしてくださる方がいます。
そういう方とは、
「前回こうだったから、今回はこうしてみよう」
「この歌い方なら、こういう処理が合いそう」
と、
少しずつ好みや方向性も分かってきます。
だからこそ
依頼するときは、
言葉遣いや態度も、ちょっとだけ意識してみてください。
お互い気持ちよくやり取りができたほうが、きっと制作そのものも楽しくなります、
そして仕上がる作品は、クオリティが高いものとなる可能性が高いです。
ボーカルMIXのご相談も、お気軽にご連絡ください。