目をつぶって ~風を感じてみよう~
<生まれつきハードな人生>
西洋占星術において太陽と月は非常に重要な天体です。太陽は公的な意志、月は私的な願望と表せます。それでは誕生したときのホロスコープで太陽と月の角度がハードな90度の配置だった場合どうなるのか。教科書的には
『太陽と月はお互いに意志の食い違いをきたし公私の分裂が発生します』
『意志と感情との間に葛藤を生じやすく荒々しく好戦的な性格から仲間から孤立しがち』
『職業上の問題で父親と意見が対立したり上位者の反対を受けることもしばしば』などなんだか物騒な文言が並びます。
もう少し具体的な例をあげてみます。
私の場合は月が乙女座、太陽がふたご座でかなりタイトなスクエア(90度)です。どんな感じになるでしょうか。
体感としては小学校へ入りたてで何かおもしろいことはないかな?とキョロキョロ好奇心いっぱいのやんちゃ坊主(太陽ふたご座)を厳しめの女教師(月乙女座)が見張っているという感じです。
太陽ふたご座であるだけでも二重人格的な性格をもつのに月のスクエアがそれに輪をかけてしまうというつらさ。
子どものころに「私はこう思う」と発言したことに対して寝て起きたら「やっぱりこちらの方が正しいよね!」と真逆のことを考えてふたご座も乙女座も正しいは正義なのでそれを堂々と発言して周りのひんしゅくをかうという具合です。
ふたご座と乙女座はどちらも柔軟宮という人にあわせてしまう性質をもつため好戦的とはなりませんでしたが内的な葛藤と周囲との摩擦、気疲れなどあって人知れず涙することも多々ありました。
おもしろいもので長じて性格をコントロールできるようになると人からの印象は明るい、強いと言われることが多いです。人一倍苦しんだり涙したりして自己矛盾で鍛えられてきたのでへこたれない強さが生まれたという感じですね。
そして不思議なことに占星術を学んで仲良くなった方たちも太陽や月にハードな星の配置の生まれの方が多いのです。自身もふくめてこれまでの人生での困難が(天体のこの配置からきてるのか)と腑に落ちるところがあって占星術にはまるのかもしれません。
スクエアもちであったり天体ハードでしんどい中頑張っている方を私は全力で応援します。いったんハードな状況を受け入れたうえでさらに占星術からヒントを得てよりよい未来を自分で作れると信じているからです。