46.鳥かごの30年

記事
占い
ツインレイ女性には経済的自立というテーマが、
襲い来るという。










そんな話を、
ここを読まれている方も、
耳にしたことが、いや、ネット上で目にしたことがあるかもしれない。













ご多分にもれず、
Xも経済的自立を目指していた。










その理由は諸々あるのだが、
一番は、こうして私の実家に厄介になっていることの不自由からの開放だ。













今までは体調面で致し方なかった部分はあるのだが、
それでも、なんとかここを出ていく希望を手にするため、
経済的自立は避けては通れない問題だった。













Xの場合は、
ツインレイ女性としてのチャネラーやヒーラーみたいな、
超能力はない。













ただ、自己表現力には優れており、
言葉の扱いでは、2度ほど賞を頂いたこともあり、
文筆業というフィールドは、適しているように思われた。













そのため、ついに自身の本を、個人誌として売り出し、
そこから人脈づくりをしようという算段になっていた。













この話は、その発売の翌日の話である。













当たり前だが、まだ一冊も売れてはいない。













それでも、
まずは自分自身を外に表現したことを、
私は褒めたいと思ったため、
いつもの缶チューハイを、ちょっと良いツマミとともに差し出した。













「自己表現の壁を突破したこと、おめでとう」













それそのものは、Xは喜んでいたが、
自身の克服グセについて悩んでもいた。













すなわち、ここで私の両親に対して、
怖いと思わないように、
それを克服するのはどうしたらいいかということに悩んでいた。
















この話はもう何度も繰り返してきたことなのだが、
克服は必要ない。怖いと感じていい。
克服できたところで、将来のメリットが有るようには、
どうしても思えなかった。
















そこで私は言った。













「Xちゃんの星回りだと、克服するってことじゃないと思う」













「じゃあ、どうしたらいいの?」













「受け入れるってことじゃない?」













「え、ホロスコープって克服するためにあるんじゃないの?」













「そんなのどこで聞いたの?」













「あれ、どこで聞いたんだろう。
どうしよう、また勘違いして思い込んじゃった!
それじゃあ、なんのためにホロスコープはあるの?
出発点じゃないの?」
















「出発点であり、ゴールだよ」













ここは解説しておく。
ホロスコープのネイタルチャート(生まれた時点の図)で、
表される性質というのは、確かに出発点ではある。













しかし、それだけにとどまらないと私は考えている。













それは出発点でありながらゴールであり、
多くの人は自分ではないものになろうと、
つい遠回りしたあげく、結局は出発点に帰っていく。













Xも私の両親のような「残念な人」を受け入れられる、
「心の広い人」になろうと、らしからぬ遠回りを続けていた。










「(出発点がゴールなら)じゃあ、
ひどい家に生まれた人はまたひどい家に戻るの?」













「それは状況の話で、
ホロスコープで表しているのは意識に過ぎない。
ひどい家の状況に生まれても、
意識を変えれば、
ひどい家という状況は変わる」













「例えば、とある講演家の方は、
自分が養子だったことを、
ある程度受け入れていて、
『あれ、養子の悲哀出ちゃったかな』と、
ネタにするほど昇華している」













「もし受け入れられなかったら、
養子である自分を一生隠して、
傷のまま残しておくことになるんだけど、
彼はそうはならなかった」













「ホロスコープというのは、
そのカードで人生やってみてね、
という意味に過ぎない」













活かすも殺すも自分次第、というわけだ。
与えられたカードの特徴を理解し、
受容し、工夫して行く。
それが真の成長とみなされる。













「弱点を克服するのがホロスコープだと思っちゃった。
なんで誰も教えてくれなかったの?」













「いやいや、克服はいらないって何度も言ったでしょ」













「それよりは、持ってきたカード受け入れて、
一生懸命活用することを目指したほうがいいと思う。
現にYも、
星回りのとおり動いて成功しているように見えるって、
Xちゃんも言ってたじゃない」













「じゃあ、心の広い人にならなくていいの?」













「心の広い人に憧れるのはわかるけど、狭くても嫌われないよ。
しかもうちの両親みたいな人を許せるようになるのは、
かえって、まともな人に対する裏切りだと思う。
なんで、ああいう人たちをいいよいいよと許して、
野放しにするんですか、と」













「だから、ようするに、もうXちゃんに、
変わるべきダメなところなんてないんだよ」













「心が広くあることなんて、Xちゃんに誰も求めてないよ。
それよりは◯◯星の個性を生かしたほうが、いいと思う」













(Xのホロスコープについては、Yと同一のため、一部伏せ字にしています)













「なんか、すごくショック。ずっと克服しようとやってきたのに。
克服なんていらなくて、そのままで良かったなんて」













10代でエンパスを発揮し始めてから、
30年が経つ。
その30年、ずっと自分の欠点を克服しようと苦しんできた。
それだけに、何も変化しなくていいというのは、
かなりショックだったようだ。













すべての人に共通する、
克服すべき欠点というのは、
「自分の長所を知らない」ということが中心なのかもしれない。













30年前、
一浪して大学に入学したXは、
途中から馴染めなくなり、
金銭的事情もあり、中退している。













しかし、在学中にゼミで行っていたことが、
あとで個人誌販売につながってくる文筆スキルだったのだから、
人生とはつくづく無駄がないように思える。













それから30年。
鳥かごに囚われたような日々であったという。
そして、Xの星回りには、
30年前にセカンダリプログレッションの月を含めてできる、
鳥かごと呼ばれるアスペクトがあった。












そして今、
セカンダリプログレッションの月が1周したいま、
それがまたできようとしていた。













世間に馴染めない30年の鳥かごから、
開放される時が来ている。













そう感じる星回りではあった。













あれだけ成功しているYもまた、
それがあるとするならば、
心は30年の孤独にありながら仕事をしていたのかもしれない。













彼にもまた救われる時が来ていて、
いよいよXを迎えに来る余裕が生まれてくることを、
私は切に願っている。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら