繁華街を歩く。
茶髪で派手なお兄さんが女の子に声をかけ、何かを渡している。
……私には、目もくれない。
「昔は適度に声をかけられたなぁ」なんて、勝手に思う。
そこまで軽く見られず、かといって真面目すぎもしない、「ちょうどいい隙」があった頃。
もはや、実に遠い記憶(笑)。
あの頃は煩わしくて仕方がなかったことが、いざなくなってみると、なんだか少し寂しい。これぞ老化かと思う。
そんなことを考えながら、話は変わって小学生の我が息子。
可愛くて可愛くて、態度にも言葉にも愛情を出しすぎる私を、息子はしつこがって真剣に邪険にする。
そうなると、私はますますしつこくしたくなる。
けれど、息子がふざけ半分に近寄ってくると、私は急に「素」に戻ってしまう。
あぁ、これって完全に「恋愛」の構図だよな、と思う。
追えば逃げられ、追うほど嫌われ、逃げれば追われる。
(まあ、キャッチのお兄さんは、逃げるまでもなく最初から追ってこなくなっちゃったけど……笑)
なんてことを考えている、ゴールデンウィーク初日。
とにかく、暇なんだな。
いっそ子供たちを連れて、もう一度あの繁華街に行こうか。
キャッチのお兄さんに「それ、私にもいかが?」なんて聞いたら、全力で逃げられちゃうかな。
もし「熟女も嬉しいっす♡」なんて言ってくれたら、息子を置いてついて行っちゃおうか。
その時、息子は私を追ってくるだろうか?
暇だ。
こんなバカなことを考えちゃうくらい、今日も平和だ。