骨格診断を受けてみたけれど、なんかしっくりこない。診断結果通りの服を選んでいるはずなのに、なぜか着るたびに「違う気がする」と感じてしまう。そういう経験、ありませんか?
骨格診断はここ数年でかなり広まり、雑誌やSNSでも頻繁に取り上げられるようになりました。でも同時に、「診断を受けたのに服選びに迷う」という声も増えています。これは診断が間違っていたからでも、あなたのセンスが悪いからでもありません。骨格診断というツールの使い方に、少し誤解があることが多いのです。
今回は、骨格診断がしっくりこない理由と、その先にある「本当の服選びの軸」についてお伝えします。
■骨格診断がしっくりこない、3つの理由
① 骨格診断は「傾向」であって「正解」ではない
骨格診断は、体の骨格・筋肉・脂肪のつき方などをもとに、似合いやすい服のシルエットや素材の傾向を示してくれるものです。しかし、あくまでも「傾向」であって「この服だけを着ていれば正解」というルールではありません。
人間の身体をきっちり3タイプに分けることは難しく、特徴が混ざりあっているミックスタイプの方も多いのが実情です。そのため、診断結果がどちらのタイプにも完全には当てはまらず、「自分はどっちなんだろう」と迷い続けてしまうことがあります。
診断結果を「ルール」として使いすぎると、似合うと言われた服しか選べなくなり、かえって服選びが窮屈になってしまいます。
② 骨格診断だけでは、カバーできないことがある
骨格診断でわかるのは、主に体のラインや素材感との相性です。しかし服の印象を決める要素は、シルエットや素材だけではありません。
色・顔の雰囲気・その人がもつ全体的な印象・ライフスタイル・なりたいイメージ。これらは骨格診断の範囲外です。たとえば骨格診断で「ストレートタイプ」と出ても、顔の雰囲気がやわらかくフェミニンな方が、シンプルでかっちりした服だけを選ぶと、なんとなくちぐはぐに見えることがあります。
骨格診断はあくまでもパズルのピースの一つ。それだけで服選びのすべてを決めようとすると、どこかに無理が出てくるのは自然なことです。
③ 「結果を知る」だけで終わっている
骨格診断を受けて、タイプ名を知って、おすすめアイテムのリストをもらって終わり。そういった使い方をしている方は多いと思います。でも実は、骨格診断とパーソナルカラーを「タイプを知る」だけのツールとして使うと、型にはめるように服選びをするようになってしまい、うまくいかないことが多いのです。
診断結果を「なぜそれが自分に合うのか」まで理解して初めて、応用が効くようになります。タイプ名を知ることがゴールではなく、その理由を理解して自分の服選びに活かすことがゴールです。
■「診断迷子」になりやすい人の特徴
骨格診断を受けた後も迷子になりやすい方には、共通する傾向があります。
一つは、診断結果を厳密に守ろうとしすぎるケースです。「ウェーブタイプだからロング丈はNG」「ストレートだからオーバーサイズは着てはいけない」といったように、診断をルールブックのように使ってしまうと、選択肢がどんどん狭まっていきます。
もう一つは、好きな服と診断結果が合わず、葛藤しているケースです。「ウェーブタイプと言われたけど、ふわふわしたフェミニンな服が好きじゃない」「ストレートと言われたけど、かっちりした服より抜け感のあるスタイルが好き」という方は少なくありません。この場合、診断結果に従おうとすればするほど、自分らしさから遠ざかってしまいます。
■本当に必要なのは「自分の軸」を持つこと
骨格診断がしっくりこないとき、解決策として「もっと細かい診断を受ける」「別の診断士に見てもらう」という方向に進む方もいます。もちろんそれも一つの手段ですが、根本的な問題は別のところにあることも多いです。
本当に必要なのは、診断のタイプ名ではなく「自分の服選びの軸」です。
自分の軸とは、たとえばこういったものです。どんな場面でどんな服を着ることが多いか。どう見られたいか、どんな印象を与えたいか。好きな雰囲気やテイストは何か。体のどこを活かしたくて、どこをカバーしたいか。
これらをひとつひとつ整理していくと、骨格タイプに関係なく「自分にしっくりくる服」の傾向が見えてきます。骨格診断はその整理をするためのヒントの一つとして使うのが、一番うまい活用法です。
■「似合う」は診断で決まらない、自分で育てていくもの
骨格診断を受けた後も服選びに迷ってしまうのは、診断が間違っていたからでも、あなたのセンスが悪いからでもありません。診断はあくまでもツールであって、それだけで服選びのすべてが解決するわけではないからです。
大切なのは、診断結果をヒントにしながらも、自分のライフスタイルや雰囲気、なりたい印象を一緒に考えること。そうすることで、「似合う服」は診断結果の枠を超えて、少しずつ自分の中に育っていきます。
「骨格診断を受けたけど、まだ服選びがうまくいかない」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。診断結果に縛られず、その方の雰囲気やライフスタイルに合わせた服選びをご提案しています。