シリーズ:埼玉県民は埼玉の良いところを知らなすぎるので、都民がその魅力を語る。その22

記事
コラム
埼玉には実は異世界のような風景が多く存在する要因に、湿地帯が多いために灌漑用の調節池が多く存在するものがありますが。

古いダムの管理棟や取水棟はお洒落なデザインが多いですが。
埼玉のダムは東京に近いせいか特に古いものが多く、その管理棟や取水棟は日本の風景ではないような雰囲気を醸し出します。

●狭山湖
埼玉県内の古くてお洒落な取水棟で特に有名なところでは、狭山湖の名前で有名な山口貯水池。
これは第一取水棟。
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昭和2年に完成した多摩湖の、その7年後の昭和9年に完成。
大正時代から昭和一桁という、様々なジャンルで特にデザイン性に優れた時代の建造物で。
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まるでヨーロッパの古城の塔のような、昔からそこにあるような、非常に優れたデザインです。
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ここは勝楽寺というお寺の名前のような場所ですが、埼玉県入間郡勝楽寺村という村の名前だったようです。
そしてこの取水棟は第二もあります。
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しかし、美しい第一取水棟と比べて、第二取水棟はかなり新しい時代にできたのか。
なんかものすごく安っぽい・・・。
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これはせっかくの異世界感に浸っていたところに、現実に引き戻されてしまうので、異世界感はないですね😅


●間瀬ダム
そして、古いダムで一部が国の有形文化財となっているダムが、本庄市にある間瀬ダムになります。
昭和2年着工、昭和11年完成。
通路のデザインも独特で擬木を合わせてあり、カッコいいですね。
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取水棟も趣のあるデザインで、窓が洋風の縦長の形と、お寺によくみられる釣り鐘型の花頭(かとう)窓の組み合わせが面白いです。
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本当に、大正から昭和一桁時代のデザインって、このようにお洒落なのに加えて面白いです。
そして間瀬ダムのすぐ下にある水を調節する橋が、国の有形文化財となっています。
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橋のレトロな重厚な雰囲気のお洒落なデザインもそうですが。
そこから見るダムがとにかく美しい。
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東日本最古の農業用ダムであり。
この風景は「新日本百景」にも選ばれています。


●円良田湖(つぶらたこ)
次は、だいぶ年代は若くなって1942年着工、1955年完成の。
かなり難読の人工湖。円良田湖(つぶらたこ)
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ここはマス釣りが有名なところのようですが。
ストリートビューの写真が、湖面が水鏡であり映る湖畔の建物が、京都の天橋立の近くにある舟屋のようで美しい。
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湖の方はマスが鳥に食べられないように、湖面に鳥除けのロープが張ってあります。
とはいえ、昭和17年に着工し、モダンなデザインの建築物が流行っていた昭和30年に完成しているので。
取水棟のデザインがとても可愛らしい☺
取水棟のデザインに合わせた街灯もいい感じです。
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ポップな色遣いとデザインがまさに50年代ミッドセンチュリーモダンですね!
おそらく湖が出来てその後につくられたであろう、寄居町観光協会 円良田湖事務所の建物も。
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60年代後半から70年代前半の近未来的なデザインで。
この湖って、なにげに建築ファンにも穴場スポットなんじゃなかろうか?と、思う。
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前面がガラス張りのアーク型の壁など、決して安くは仕上がらない近年では見られないデザインなので、おそらく元から公的なものとして建てられた建物なのではと思います。
ミッドセンチュリーモダンが好きな人にはたまらない場所ですね🥰


●鎌北湖
そして最後は元々観光地でも有名な、毛呂山町の鎌北湖です。
ここは農業用貯水池として昭和10年に完成した人造湖で、「乙女の湖」とも呼ばれ、春は桜、秋は紅葉が美しい湖で、奥武蔵自然歩道の入り口にもなっているため、多くのハイカーが訪れます。
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昭和10年完成のダム湖ですから、どのような管理棟や取水棟か期待が高まりますが。しかしここの管理棟は一見何の変哲もない建物なのです。
しかし、湖側に回り込んでみるとその印象は一転します。
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まるでスイスやオーストリアのような緑の中に溶け込む、モダンなデザインの取水管理棟。
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やっぱりボート乗り場はセットですね。
管理棟の建物も窓枠には面が取られており、そのために柔らかな雰囲気がだされています。
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同じ時代の狭山湖の第一取水棟のような装飾性はありませんが、用の美があふれたデザインになっています。
ただし、観光のオフシーズンは釣り客が多いので、あまり綺麗ではない模様。

近年の同じような紋切り型のデザインではない、古い時代のダムの残る埼玉県は、ふと遠くに行ってみたい気持ちになったときに、東京から気軽に行ける場所になります。
ちょうど行楽シーズンなので、休日のおでかけのレパートリーにいかがでしょう?

このシリーズは「#埼玉県民は埼玉の良い部分を知らなすぎるので、都民がその魅力を語る」でまとめています。
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