【4日目:2025/3/5(水)】函館→滝川
函館の朝は曇っており冷え込みは弱く、冬の北海道を思わせる寒さではなかった。積雪も青森に比べて少ない。
6時過ぎにホテルから近い函館朝市を訪ねる。
早朝から営業していて、朝の時間を有効に使うことができて有難い。
全ての店が早朝から開店しているわけではないが、
この時間は買い物客はまばらでゆっくりと買い物を楽しむことができた。
イカソーメンとほっけを買い、自宅へ家族の土産として送ることにした。
店の人との会話で、あまり寒くないでしょう、この冬は暖かですよ、と話されていて、やはり函館の朝としては暖かい方なんだとわかった。
函館朝市で買い物
ホテルで朝食をとり、函館7:19発の大沼公園行きで旅の4日目をスタートする。車両は3/15のダイヤ改正で引退するキハ40の1両編成。
このキハ40は国鉄時代から活躍する気動車で、つい最近まで多くの車両が活躍していて、北海道の普通列車といえばこの気動車だったのだが、近年新型のH100型気動車に置き換えが進み、残る車両は僅かという状況になっていた。
これに乗り納めと撮り納めるというのが、今回の旅行で北海道を訪ねた理由の一つだ。
函館からキハ40に乗車
国鉄型気動車らしい少し重い感じの走りで、函館駅をあとにする。
そして車内には"JR北海道をご利用いただきありがとうございます…"と車内放送がかかる。
自動放送の女性の声は、H100型になって変更になってしまったので、この声の車内放送に懐かしさを感じながら、車窓に函館の車両基地を車窓に眺め、国鉄型気動車の旅をスタートする。
朝の通勤通学時間帯ではあるが、1両でもちょうど席が埋まる程度の乗車率。
七飯、新函館北斗で多くの人が降り、新函館北斗を出る頃には半分程度の乗車率となる。
新函館北斗を出ると山間部に入っていき、木造駅舎が残る仁山に到着する。
以前下車していい感じだったが、車窓から眺めるだけでも、本格的な北海道鉄道旅スタート!!、という気分が高まってくる。
仁山を出てトンネルを抜けると、車窓左手に小沼の眺望が広がる、
まだ冬の名残で一面が氷結しその上に雪が積もっていて、雪原が広がっているという車窓風景である。
先ほどの仁山駅の風景で高まった北海道鉄道旅気分は、この小沼畔の雄大な風景に接し、さらに高いものとなる!
北海道鉄道旅気分が高まったとところで、次の大沼駅で下車する。
大沼には8:01着。ここでは先ほど車窓から眺めた小沼畔まで歩き、小沼畔を行く列車を撮影することにする。
函館駅周辺に比べるとかなり積雪が多い状況、しかも凍結している。
やや交通量が多い道の路肩を10数分程歩き、小沼畔の撮影ポイントへ。
曇り空でやや暗い中ではあるが、近いうちに引退するキハ40が凍結した小沼畔を行く風景を撮影することができた。
小沼畔を行くキハ40
撮影の後、大沼駅へ向け道の路肩を歩いていると、私の横で停まる車があり乗せていただけると言う。
このような親切は大変有難く、乗せて頂くことにする。
駅にほど近いセイコーマートで感謝を伝え降ろしてもらう。
20年以上前の若い頃はこのような親切を時々受けることがあったが、
近年は時代の変化からか、私がいい年になったからか、このような経験が無かったので、身に染みて有難く感じた。私を乗せてくれたドライバーさん、本当に有難う御座いました!
大沼駅からは9:11発長万部行きに乗車。
大沼を3分遅れ9:14に発車、大沼公園,駒ヶ岳経由で函館本線を下っていく。
車両はキハ150の1両編成。長万部まで行く数少ない普通列車なので、私のような18きっぷ利用と思われる鉄道旅行者が多く乗っている。
大沼公園駅を出、赤井川で特急通過待ちのため約8分停車。
列車を降り、駅構内と駅舎を観察。
山間の静かな雰囲気の中に小さな駅舎がある、いい感じの駅である。
そして赤井川駅を通過する特急「北斗」も撮影。
赤井川駅を通過する特急「北斗」
駒ヶ岳に停車し、大沼駅で分岐した渡島砂原経由の砂原線が再び合流し、森に9:49に到着する。
かつて駒ヶ岳~森の駅間には東山、姫川の2駅があったので、駅間が長い。
森では13分の停車があり、10:02発までしばらく停車。
駅近くに郵便局があり、この停車時間中で旅行貯金をしてくる。
森駅でキハ40と並ぶ
函館行きホームには函館行きのキハ40が停車しており、長万部行きキハ150との並びを写真に収める。
森から長万部までは噴火湾の海沿いを行く区間で、1時間以上の旅となる。
長旅で車窓も見どころということで、大沼のセイコーマートで調達してきた
ほたて貝ひものおつまみと甲類焼酎を頂く。
ほたて貝のつまみと焼酎
ロングシートに着席していたのだが、隣はいないので、午前中からお酒を頂きながら車窓を楽しむこととする!
森を出ると早速海沿いを行く。森の次の石倉までは12km以上駅が無く駅間が長い。この区間は桂川、石谷、本石倉の3駅があったが廃止となってしまったのである。
また森を出ると、雨が降ってきた。雨の中、海沿いをキハ150の高性能な走りで快走する。
石倉を出ると海沿いの鉄道撮影地で有名な落部に到着する。
落部から何故か大きなスーツケースを持った外国人旅行客が10名弱乗ってくる。そのうちのカップル2名が私の隣に座る。
何故こんな小さな駅から乗ってきたの?と英語で尋ねてみると、温泉、銀婚湯という答えが返ってきた。
スマホのマップアプリで調べてみると、確かに山側に入っていったところに銀婚湯という温泉があり、このような名前の温泉が落部駅近くにあることを知った! 落部は撮影地ということしか知らない私であったので、意外な情報を入手できた。
日本人旅行客は車で行くところだろうが、外国人旅行客は鉄道利用で、この小駅を利用することになるということか。
私と妻は来年銀婚を迎えるので、是非そこに妻と行ってみなくては!と思う。
私も彼らと同様普通列車で来て落部駅で降りて行ってみたいものだ。
このカップルの2人は台湾の高雄から来たとのことで、雪を見ることができて感動しているようだった。八雲で降りて行った。
入れ替わり八雲の辺りから地元の人が乗ってきて、長万部に向かうにつれ、地元の人の乗客比率が上がっていった。
かつての瀬棚線分岐駅国縫に停車し、昨春廃止になった中ノ沢駅跡を通過し、
みぞれが舞う終着長万部には11:09に到着する。
みぞれ舞う長万部駅に到着
長万部から先に行く普通列車は、かなりの待ち時間になるので、ここは11:34発特急「北斗9号」を利用し、先に進むことにする。
長万部を通る特急「北斗」は昨春より全車指定席になったため、指定席特急券が必要になる。
隣の洞爺まで乗るが、指定席料金も必要になるので短距離のわりに高い出費となる。
スマホでえきねっとにアクセスして好みの席の指定席特急券を購入し、長万部駅みどりの窓口で切符を発券してもらう。
外はみぞれ模様なので、駅前を少しだけ歩き、駅舎と駅前の様子を観察する。
長万部駅は北海道新幹線の札幌延伸時、新幹線の駅が設けられる計画で、将来は駅舎と駅前の様子が様変わりすることだろう。
長万部駅
改札前の待合室は普通列車を待つ人が多い中、改札口を通り11:34発特急「北斗9号」に乗る。列車はキハ261の6両編成。結構席は埋まっている。
長万部を出ると一気に加速し、特急に相応しい走りになる。
静狩を出るとトンネルを抜け山間部に入り雪景色になる。
トンネルの間に秘境駅で知られる小幌駅があり、一瞬だけ車窓に見えて過ぎ去って行く。その後、礼文、大岸、豊浦の駅を通過し、洞爺には12:00に到着。
先の普通列車で落部から八雲で隣の席だった台湾のカップルも北斗に乗っていて、一緒に洞爺で下車する。
洞爺駅
洞爺駅付近を行く特急「北斗」
洞爺では先ほど長万部で降っていたみぞれはあがっていた。
洞爺では郵便局2局で旅行貯金し、特急「北斗」を撮影する。
そして、落ち着いた雰囲気の料亭的な食事処で昼食に海鮮丼を頂く。
この海鮮丼がネタが新鮮でかなり美味しかった!
今朝訪れた函館朝市での海鮮丼よりお手頃価格で、しかも上質な雰囲気のお店で頂くことができ、満足な昼食となった!
昼食は海鮮丼!
13:38発の東室蘭行きで洞爺を後にする。
列車はH100の1両編成。隣の駅の豊浦始発で空いている。
2駅乗車し13:49着の長和で下車。ここでも郵便局で旅行貯金をする。
ここで再びみぞれ模様となってきた。折り畳み傘をさして駅から10数分の郵便局まで往復してくる。
町を歩いてみると、コンビニはセイコーマートとセブンイレブンがあり、普通列車のみの停車駅としては、町の規模は大きいようだった。
まずまずの規模の町なのだが、駅は閑静な雰囲気の中にある。
駅に戻り、しばし静寂の時間を過ごす。
時間があったので、駅ノートに"滋賀県から来た!"というような内容を記す。
長和駅ホーム
長和駅駅舎
長和からは14:31発の長万部行きに乗車。列車はH100の1両編成。
長和からは私の他に地元の方と思われる方1名も乗車。
次なる目的地は秘境駅小幌である。
以前から降りてみたいとずっと思っていたのだが、停車する列車が少なく、なかなか降りられなかった駅である。
小幌駅下車は、キハ40乗車&撮影に続く、今日の旅のハイライトである。
小幌には15:05着。湿った雪が降っている。
保線の方3名、豊浦町職員の方1名、鉄の方1名、私の合計6名が下車する。
駅はトンネルとトンネルの間にあり、線路は複線になっていて、上下の2面のホームがある。
この上りホームは鉄板敷の造りで2両分位の長さしかない。
小幌駅に到着!
保線の方は早速、雪かきスコップを使ってホームと駅構内通路の除雪作業をし、豊浦町職員の方はバイオトイレや駅構内を点検。
駅より外に続く道は山道的な道しかないようでこれらは雪に埋もれ、駅から外には行けない状況であった。
つまり積雪期は、小幌駅は外から完全に遮断された状態になってしまうのだ。
上りホーム通路から見た小幌駅下りホーム
小幌駅を通過する特急「北斗」
ホームとバイオトイレを観察した後はすることがなくなり、駅構内で上下の特急「北斗」を撮影。
保線の方は除雪作業が終わると保線小屋に入って行ったのだが、駅に待合室がないため、他の3名は雪降る中ホーム上にたたずむしかなくなる。
そこで、豊浦町職員の方に"町の職員の方ですか?"と話しかける。
想像通りその通りという回答で、月に1回程度点検に訪れているとのこと、
豊浦町のふるさと納税で小幌駅支援のものがあるので是非、とのお話を頂いた。
北海道の駅存続支援では音威子府村にふるさと納税したことがあるのだが、
今回念願だった小幌駅下車をご縁に、今度は小幌駅が存続できるよう、
豊浦町へのふるさと納税、考えたいと思う。
小幌駅下りホームに入る東室蘭行き普通列車
小幌15:46発東室蘭行き普通列車で小幌をあとにする。
先ほど小幌駅を降りた面々と同じ面々が小幌駅から乗車。
41分だけの滞在であったが、外から完全に遮断された駅で、降る雪をよける場所がない状況だったので、この条件下では十分かつ満足な小幌駅滞在となった。
東室蘭行きはH100の1両編成だったのだが、外観にかつて石炭を運んだ貨車"セキ"を模したラッピングが施された車両で、そのラッピングがなかなか面白かった!
ラッピング車側面
東室蘭に16:54着。東室蘭では駅近くの宮の森楽々温泉に行き、温泉で暖まることにする。東室蘭では雨が強く降っており、その雨の中を歩き温泉へ。
まだ夕方の早い時間であるが、館内は賑やかな状況だった。
露天風呂も含めた複数種類の温泉を楽しむことができ、入浴料金は490円とリーズナブルだった。
入浴しているうちに日が暮れ、外が暗くなる。暗くなった中を東室蘭駅に戻り、18:10発の苫小牧行き列車で苫小牧に向かう。
苫小牧行きは新型の737系電車2両編成である。
苫小牧行き737系電車
帰宅時間帯であるので、学生とサラリーマンが多く乗っていて、なんとか席を確保する。737系は新型車とあって静かに東室蘭を発車する。
外は暗くなり、読書をして過ごす。
途中、白老で特急待ちで8分の停車があり、駅を観察してくる。
ここまで来ると雨は雪に変わっており、ホームには雪が積もっている。
2020年にウポポイ(民族共生象徴空間)の最寄り駅として駅舎が改修され、
白老駅の駅舎は綺麗になっていた。
白老駅駅舎
苫小牧には19:18着。ここからは19:55発岩見沢行きに乗り換える。乗り換え待ち時間で昔は長崎屋だったドン・キホーテで夕食と明日の朝食を調達。
苫小牧ではかなりの雪の降りになっており、駅前は既に10cm程度積雪していた。
苫小牧からは岩見沢行きに乗車
雪の中到着する特急「北斗」
買い物を済ませ再びホームに立つと、雪の中岩見沢行きとなるキハ150の2両編成が入線してくるとともに、特急「北斗」が入線してくる。
苫小牧発岩見沢行きキハ150の行先表示幕
岩見沢行きのキハ150はガラガラの状態で19:55苫小牧を発車する。
ガラガラなことが幸いし、ボックスシートでゆったり夕食を頂くことができた。岩見沢までは夜の雪の中快走し、21:19岩見沢に到着する。
岩見沢駅に到着した室蘭本線のキハ150(写真左)
雪の中の岩見沢駅
岩見沢では雪が降っているとともに、駅前は根雪が1mほどまだ積もっている。岩見沢はまだ冬といった感じだった。
岩見沢からは21:43発滝川行きで本日の宿泊地滝川へ向かう。
滝川行きは以前なら721系だったが、今回は新型737系2両編成になっている。新型電車の静かな走りで空知平野を快走し、滝川には22:20着。
滝川に到着した737系普通電車
滝川駅から積雪路を歩き旅館へ
滝川駅からは積雪した夜道を5分ほど歩き宿泊する旅館へ。
冷え込んできており、滑りやすくなった路面を足元に気を付けながら歩く。
こんなワンシーンも冬の北海道を旅していることを実感する。
本日のお宿に無事到着!
東室蘭で温泉に入ってきたので、今日も旅館に着いて早々に床に就くこととした。
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この旅の続きは追って綴っていきます。どうかお楽しみに!
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